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2003年3月分の「やさしい必死」解答


第9問

3二金まで1手必死。

2二金と王手してしまうのは、1三玉と脱出される。ここは、3二金と控えて打つのがうまい一手。これは、次に2二馬の一手詰みなので、1三銀とか1三角とか受けるしかないが、1三の地点に駒が来ると、今度は、2一馬と言う詰みが生じる。ここまで読んで、3二金と打てれば正解。
最小の駒での典型的な必死のパターンだ。

第10問

3二銀まで1手必死。

答えそのものは難しくないと思うが、問題は受けられた後のことだ。図は2三銀成の一手詰なので、2七飛や3四銀などと2三へ利かして受ける。この時、3一馬・1二玉・2一銀不成の詰みまで発見できれば正解。つまり、この問題は、二通りの詰みがあるため受からないのである。なお、2一と2三を同時に受けるなら、1二銀(角)しかないが、それは3一馬までの一手詰みだ。

第11問

3一角まで1手必死。

銀なら2二銀、角なら3一角と覚えておけば良い。局面によっては必死にならないこともあるが、寄せの基本パターンだ。
次に2二角成の一手詰で、この地点を受けるには、1三銀(角)しかないが、持ち駒に金があるため、2二金打とすれば、同銀・同角成までとなる。この形は実戦にも頻出する。

第12問

3三金まで1手必死。

上と似ているため、思わず3二金と入ってしまった人はいませんか?似ているようでも、3三の地点が開いていると、3二金には、7七角と言う受けが生じる。
そこで、この局面では、3三金が正解。これで受けがない。

「おまけ問題」

1三金・同玉・3一角・1二玉・2二角成まで5手詰。

第11問と同じだと思い、3一角と打ってしまった人は?確かにそれでも必死ではあるが、実はこの局面は詰む局面だ。
もちろん、詰む時は、必死ではなく、詰めなければならない。実戦でも、僅かの形の違いで、詰んだり、必死になったりするので、十分に読みを入れよう。

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