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やさしい基本的な必死

まず、必死(ひっし)とは何か、と言うことから説明し、2003年の一年に渡り、1手必死と3手必死についてやっていきたいと思います。少しずつやっていくことになりますが、すぐに知りたいと言う人は、必死問題の本を「管理人推薦の将棋本」から捜してみて下さい。
なお、必死は必至とも書きますが、ここでは必死に統一して記述していきます。

(1)必死とは何か

必死とは、言葉で説明するなら、「次に詰む形」であり、受けのないものを言います。
次に詰む形は、「詰めろ」とか「一手すき」と言いますね(この二つは同じ意味です)。この詰めろの中で、受けのないものを「必死」と言う訳です。

では具体的に見てみましょう。

まず、左の二つの図を見て下さい。

どちらも、次に▲2二歩成、あるいは▲2二金と入れば詰みです。
ところが、ここで後手の番だとすると、この詰みを防ぐ為に、△3一金や△3一銀と打ち、2二の地点を強化しようとします(他にも、△3二金や△1二飛、△1一金など、2二を強化する方法はいろいろあります)。

その時、問題となるのが、持ち駒です。
上の図は、持ち駒に金があるので、仮に△3一金と受けられても、▲2二金打と持ち駒の金を打てば、△同金▲同歩成となり、一枚数が多いため、詰みです。

ところが、下の図は、どうかと言うと、持ち駒に何もないため、△3一金と受けられると、▲2二歩成△同金▲同金△同玉で詰みません。


つまり、上の図は、どうに受けても次に詰んでしまうので、「必死」であり、下の図は、受けると詰まなくなるので、単なる「詰めろ」と言う訳です。

(2)実戦における必死

「部分的には必死だけど、受かるかもしれない」と言うことを感想戦で言うことがありますが、考えてみればおかしなことです。なぜなら、必死は受けのない形だからで、受けがあったら、必死ではないからです。
ところが、実戦は難しいもので、たとえば、上図の必死の形であっても、たとえば、王手と、3三金取りが同時にかかる場合は、受かることもある訳です。
但し、そのような問題は、ここでは取り上げていきません。あくまで、相手の玉に受けがあるかどうかだけを見ていきます。

また、実戦においては、相手の持ち駒によって、必死となったり、必死とならなかったりする場合があります。たとえば、上の図ですが、もし相手に何も持ち駒がなければ、どちらの図も受けがなく、必死です。

但し、やはりここでは、詰将棋と同じで、残りの持ち駒は、すべて相手の持ち駒として考えていくことにします。

(3)一手必死、三手必死、五手必死・・・

必死問題には、一手必死とか三手必死とか詰将棋と同じで手数の書いてあるものがあります。

これは何かと言うと、一手で必死がかかる問題が一手必死、三手で必死がかかる問題が三手必死と言う訳です。そして、三手以上の場合は、その必死までの手は、必ずしも王手でなくても良いのです。王手、又は詰めろの連続で、玉を追っていき、最終的に受けのない形である必死にたどり着けば良いと言うことになります。(ここは最初のうちはあまり深く考えなくても良いでしょう)

(4)必死のパターン

必死のかけかたを覚えると、格段に勝率が良くなります。「長い詰みより短い必死」と言う格言があるように、必死をかけると言うことは、極めて実戦的なのです。

さて、その必死ですが、実は基本的なものは、それほど多くはないのです。大ざっぱに言ってしまえば、基本的なものは、二種類しかない、と言えます。

一つは「はさみうち」であり、もう一つは、「下段・端に押さえつける」と言うことです。この二つを次のページから、ひとつずつ見ていきましょう。

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