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その二 段位のバラツキ


段位のインフレについては昔からよく言われていましたが、ここ数年の間、さらにバラツキを感じるようになりました。
3年くらい前には、うちの段位は道場の中では平均的なものだという認識をしていたのですが、2年くらい前に都内で初段、二段で指しているという人が、うちの常連客の初段に歯が立たないで、1勝もしないで帰っていくパターンを多く見受けるようになりました。

そこで、98年初頭より、初段と二段の間に準二段を設けて、実質初段を格下げしました。うちでは二段差角落ち四段差二枚落ちなので、初段と四段は二枚落ちになるようにしました(ただ実際にはめったに二枚の手合いは付けない)。

ところが、これでも勝てない初段が時々来るのです。都内では、お客さんの数が多いからあまり問題にならないのでしょうが(実質3級の初段がたくさんいても、そういう人たち同士で当てられるから)、地方でお客さんの数が少ないと、必然的に駒落ちをやることになり・・・・・・初段といっても実質3級くらいでは、初段の平手にも、四段の二枚にも全く入りません、結果二度と来店しません。
同じような事は、三段だといってくる実質初段くらいの人もいます。

これら様々な事を推察するに、どうも、同じ有段者でも棋力差がものすごくできてしまっているように感じます。

友達で口の悪い、K準二段が言っていました。「ここはちっとも勝てなくて面白くない。・・・の将棋道場なら2段で5連勝できるんだから・・・もっと段位を甘くしなきゃだめだ」と。
どうやらある場所での段位のインフレと、実戦なしに免状だけ持っている人(通信で初段を取ったという人がたまに来るのだが、かわいそうに2級の人に平手で勝てない、私とは六枚でいい勝負)が原因で、このような事態が起こっているらしい。
それでも、人が多ければ何とかなるのだが・・・。

これが、地方の(ようするに田舎の)将棋センターの苦しいところで、なかなか新規のお客さんを常連にできない(初段と言ってくる人を「あなたは3級からはじめてください」とはなかなか言えない。しかも正式免状を持っていたり、他の将棋センターで初段で指しているのだから。)
いっそのこと、このレベルの人を初段の基準にして、上限をあげてもらいたいくらいだ。県代表七段、2回で八段、アマ名人九段くらいでちょうどいいと思う。
あるいは、免状獲得にプロとの対局を1局試験に入れられないだろうか?
四枚落ちで、しかも三面指しで、勝って初段というのはどうだろう(試験料も入るし、これなら6〜7割は受かるだろうと思う)。

もっともうちの将棋センターでは、上限は定めていない。(免状に関係なく昇段規定をクリアすれば、六段、七段になれる:大会実績がなく私の知らない人は免状があっても四段スタート)
また、勝率3割以下の人は、希望により降段もできる。・・・パソコンで手合いカードを記録しているため、昇段規定や、勝率が正確に判断できるのです。
今では、実質的な初段をさらに下げるために、準三段、準四段が必要かな、などという冗談も飛び出すほど有段者間の棋力の差が生じています。
こういった人たちの救済方法(勝率を上げて常連にする)、何かないものですかね。
1998年12月17日作成
1999年06月16日改訂
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