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(1)パソコンソフトの実力


ちょっと前までは、弱くて話しにならなかった、将棋のコンピュータソフトが、ここ1〜2年の間に、急に強くなりました。

私が最初に買った将棋ソフトは、「森田将棋DOS/V版」でした。また、同じ頃かどうかわかりませんが、ファミコンの将棋ソフトもいく つかやってみました。しかしいずれも弱すぎてどうしようもなかったです。ファミコンで二段の免状が取れるといっていた友人のとこ ろで対局したら、ひどいものだった記憶があります。たぶん5〜6級程度だったでしょう。

その後、「森田将棋Windows版」も買いましたが、対局というよりは、自分の棋譜管理に使っていました。
そして2年位前に、任天堂からNINTENDO64が出て、非常に強いソフトというふれ込みだった「最強羽生将棋」が発売されました。実際 このソフトを購入して使ったところものすごく感動しました。二枚落ちだとそこそこいい勝負になるのです(いままでのソフトは6枚 落ちでも負けなかった)。実際弱い初段くらいはあったと思います。

さらに、「森田将棋97」を購入しましたが、これは任天堂と同じ位の強さでしょうか。ただ、強いモードで対局すると延々と考えるので、すぐ使わなくなってしまいました。
半年くらい前に、常連客で初段くらいの一人が、「AI将棋2」は強いし、指し手も早いよと言っていました。

そこで、「AI将棋3」が出るとすぐ購入しました。
(ここからが本題です:なおコンピュータはペンティアム166又は2の266)
とにかく、その強さに驚きました。最初は、レベルが5までしか表示されてないのですが、5に勝つと6と7が出てくるのです。5か ら7はあまり強さは変わらないのですが、アマの二〜三段はありそうです(実際に来ている人に対局させたところ、二段だと負け越し、 三段だと勝ち越しました)。ただ、7は一手1分近く考えるので、対局するにはうっとうしいです。コンピュータの指し手を待つのは やはり30秒くらいまでですね。
レベル6だと一手35秒で指して来るので、今後の話はレベル6の話とします。

そして、最近週刊将棋でさかんに宣伝していた「東大将棋」が出たので、やはりこれも買ってみました。
これもやはり強い。コンピュータ選手権で優勝するだけのことはあります。これも今後は最強のレベル5で話します。
どちらが強いのか、同じ条件下で戦わせて見ました。結果は東大将棋の6勝4敗でした。ただこれはたまたまだったかもしれません。 人間の感覚では、終盤に強いAI将棋3の方が強く感じるかもしれません。

それぞれの長所と短所は、
まず、AI将棋は、序中盤がへた。また特にこちらがスキを見せない限り攻めてこないで、延々と手待ちを繰り返す。ただ終盤の受けは 強いので、一旦駒得になると、なかなか負けません。しかも友達をなくす手を平気で指してきます(^^;

それに対して、東大将棋は、序中盤の感覚がなかなかいい。終盤はAIほど強くはないが、全体的には人間が指しているのに近い感じを 受ける。じゃあ、東大将棋の方がいいかというと、ひとつだけ大きな欠点がある。
それは、人間側の同じ手に対しては、同じ対応しかしないということである(AI将棋は変化する)。したがって、必勝法をいくつも考え出されてしまった(センター内で四、五段の何人かにやらせたら)。

どちらを買うか悩んでいる人には、
二段以下なら、筋のいい「東大将棋」を、三段以上なら、終盤勉強になる「AI将棋3」デラックス版を勧めておきたいと思う。

追記:この文章を書いてからほぼ半年立ったが、AI将棋の評価はさらに上がった。
やはり、同じ手しか指さないというのは、何度も対戦すると、かなりつまらなくなってしまう。
コンピュータ選手権も過ぎ(3月)、今年は金沢将棋が優勝したが、(金沢将棋とAI将棋の)新バージョンが出たらいずれまたレポートをお送りしたいと考えている。

1998年12月05日作成
1999年06月16日改訂

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