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2001年新刊将棋本の紹介

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ここでは、2001年に出版された将棋の本について紹介及び感想を載せていきます。
将棋の本を購入するときの参考にして下さい。



12月14日
(買ってきました)・・・[初段から五段向け](伸び悩んでいる人に)
○「羽生善治の戦いの絶対感覚」(羽生善治著:河出書房新社:2001年11月刊:1400円)

すべて羽生本人の実戦からテーマ図を作りそこでいかに読み進めるべきかを解説している(巻末にすべての棋譜がある)。内容は、序盤のテーマが18個、中盤のテーマが16個、終盤のテーマが9個だ。
それぞれにかなり突っ込んだ、読み、考え方が書かれており、たいへん参考になりそうだ。ただ、もちろんプロの読みを実戦から解説しているだけに、難しい。初段からとしたが、初、二段クラスで実際に役に立つかどうかは微妙だ。なかなか四段になれない人や、将棋の筋が悪いと良く言われる人などが、一問一問、時間をかけて問題を解いていけばきっと十分な成果が得られると思う。

12月14日
(買ってきました)・・・[4級から三段向け](8五飛戦法の概略を知りたい人に)
○「8五飛を指してみる本」(森下卓著:河出書房新社:2001年11月刊:1300円)

「四間飛車を指しこなす本」と同じような構成で作られている(主要ポイントを次の一手形式にしている)。内容も、前書きに、「アマ2、3級から二、三段のレベルに合わせて作っている」とあるように、全体的に詳しい説明がない代わりに、概略を理解できるように作られていてすらすら読める。
目次には、第1章超急戦の基本、第2章中住まいの攻略、第3章4二玉型への攻防、第4章角交換型への対策と一通り8五飛戦法の変化がある。
ただ、森下独自の考え方と言うものがこの本の中には出てこないのが残念だが、定跡をやさしく解説してしまうと仕方ないのかもしれない。
読みやすく、初段前後の人が何度も読むには良い本だと思う。

12月14日
(買ってきました)・・・[主に初段以上向け](詰将棋が好きな人、若島ファンに)
○「盤上のファンタジア」(若島正著:河出書房新社:2001年7月刊:1500円)

実は発売されたのは7月でちょっと前だったのだが、近くの本屋になかった為、今になった。
この本は、帯にも「若島マジック、炸裂!若島正、最後の詰将棋作品集」とあるように、詰将棋の様々な妙技を見せてくれる問題が全部で100題だ。短いものは5手詰からあるが、十数手から二十数手のものが多く、詰将棋の苦手な人にはちょっと難しいかもしれない。
長いものは、コンピュータに解かせ、最初の手順だけ見て、また考えると言うやり方でも詰将棋の魅力を感じることが出来るかもしれない。

11月15日
(買ってきました)・・・[3級から四段向け](四間飛車を指す人、相手をする人に)
○「東大将棋:四間飛車道場」(所司和晴著:毎日コミュニケーションズ:2001年10月刊:1200円)

将棋ソフト「東大将棋四間飛車道場」の定跡講座を書籍化した本の第二弾。
下の矢倉道場に引き続き出版された本で、やはり私自身は、このソフトを持ってはいない。しかし、この本も矢倉と同じでかなり詳しい。
特に今回は、四間飛車道場の第一巻として、「ミレニアム」戦法(要するに居飛車持久戦の8九玉型)にだけ絞って1冊にまとめられている。今まで、ミレニアムだけについて書かれた本と言うのは出ていないと思うので、四間飛車を指す人には必需品だろう。
第一章ミレニアムの概要、第二章6七金型ミレニアム、第三章6六角型ミレニアム、第四章5五角型ミレニアムという構成になっている。
前回の矢倉道場と一緒で、非常に専門的であるが、この戦型をじっくりと勉強したい人にはいい本だろうと思う。

10月18日
(買ってきました)・・・[3級から四段向け](矢倉を指す人に)
○「東大将棋:矢倉道場」(所司和晴著:毎日コミュニケーションズ:2001年9月刊:1200円)

将棋ソフト「東大将棋矢倉道場」の定跡講座を書籍化した本だ。
私自身は、このソフトを持っていないので、ソフトの講座内容は分からないが、この本はかなり詳しい。
今回は、第一巻として、「4六銀」戦法にだけ絞って1冊にまとめられている。著者の所司プロは、定跡を解説させたら、その分かりやすさには定評があり、実際、雑誌の連載なども明解だ。
今回の矢倉道場の第一巻は、やや専門的過ぎる嫌いがあるが、矢倉をじっくりと勉強したい人にはいい本だろう。
このシリーズの、矢倉以外の戦法も見てみたい。

10月18日
(立ち読みしました)・・・[5級から二段向け](特に初段前後で、伸び悩んでいる人に)
○「これで簡単:形勢判断」(高野秀行著:毎日コミュニケーションズ:2001年9月刊:1200円)

週刊将棋に連載されていた講座をまとめた本だ。
実は自分は、この講座をあまり読んだことがないので、詳しいコメントが出来ない。
ただ、形勢判断について書かれた本と言うのは、ほとんどないので、面白い試みだと思う。内容的には、比較的やさしかったと思うが、特にいろいろな勉強をしても、なかなか棋力がアップしないと言う人には、考え方を身につける方法として役に立つかもしれない。

10月18日
(立ち読みしました)・・・[3級から四段向け](初段を目指す級位者と詰みの苦手な有段者に)
○「新9手詰めパラダイス」(週刊将棋編:毎日コミュニケーションズ:2001年9月刊:1000円)

5手詰、7手詰に続く第三弾。7手詰25問、9手詰60問、11手詰20問を載せている。内容的には、この「新〜」シリーズすべてに言えることだが、やさしく、形も簡素なものが多い。
今回も、立ち読みで、9手詰を何問か解いてみたが、比較的早く解けた。このくらいの問題なら、初段前後の人が、じっくり取り組むのにいいだろうと思う。
「新〜手詰パラダイス」は、これで、5手、7手、9手と揃ったので、自分の棋力に合ったところから始めて、解き終えたら、次へ進むと言うやり方がいいかもしれない。

10月18日
(立ち読みしました)・・・(次の一手などの問題集が好きな人に)
○「四段の終盤」(週刊将棋編:毎日コミュニケーションズ:2001年9月刊:1000円)

下の「初段の終盤」から、「二段の終盤」「三段の終盤」が出版され、その後、この「四段の終盤」が出された。
これは、下にも書いたが、「週刊将棋の段級位認定の四段クラスの中から、特に終盤の問題を集めたもの」だ。
私の個人的な見解は、下にあるのと同じで、問題用に製作されたものが、どの程度棋力向上に役立つかは疑問だ。

7月5日
(立ち読みしました)・・・[3級から二段向け](初段前後で、次の一手などの問題を解きたい人に)
○「初段の終盤」(週刊将棋編:毎日コミュニケーションズ:2001年6月刊:1000円)

週刊将棋の宣伝にこの本が出ていて、題名を見た時、「お、これは面白そうな本だな」と思い、本屋へ見に行った。ところが、独自に終盤のポイントが書かれた本ではなく、「週刊将棋の段級位認定の初段クラスの中から、特に終盤の問題を集めたもの」であった。
この段級位認定問題は、問題用に作ってあるため、個人的には、棋力向上にそれほど役に立つとは思っていない。ただ、どういう手があるか、いろいろと読みを入れて考える、そうすることで棋力が上がる、ということはあると思うので、詰将棋が嫌いで、次の一手などのほうが好きだという人は、面白いと思う。

6月15日
(立ち読みしました)・・・[5級から三段向け](級位者と詰みの苦手な有段者に)
○「新7手詰めパラダイス」(週刊将棋編:毎日コミュニケーションズ:2001年5月刊:1000円)

詰将棋2月に発売された、「新5手詰めパラダイス」の第二弾。5手詰20問、7手詰60問、9手詰25問を載せている。詰将棋の内容は、前回の5手詰もそうだったが、「詰パラ」のイメージとは違って、やさしく、形も簡素なものが多いようだ。
立ち読みで、5手、7手、9手と何問かずつ解いてみたところ、比較的早く解けたので、同じ手数でも難問を載せているという感じはない。
週刊将棋にも紹介されていた、表紙に載せられている詰将棋をここにも載せておくのでやってみて欲しい。この7手が標準くらいの難易度なので、これを10分前後で解けるくらいの人にちょうどいいと思う。

5月11日
(買ってきました)・・・[3級から四段向け](管理人から全ての人への推薦本)
○「蘇る秘伝大道棋」(湯川博士著:毎日コミュニケーションズ:2001年4月刊:1400円)

この本は、以前出版された「秘伝大道棋」の復刻本。本の体裁が変わっただけで、内容はまったく同じだ。
大道詰将棋とは、昔お祭りなどで、お客さんに出していた詰将棋のこと。詰められれば、賞品をもらえ、間違えるとお金を払うというのが基本だが、そのため、いかにも簡単そうに見えて、実は難しい、というものが多い。
大道棋は、受けの絶妙手の宝庫であり、今まで知らなかった将棋の奥深さが見られるものでもある。この本は、比較的やさしいものを集めてはいるが、それでもある程度難しくなるのは、仕方ない。
3級から、と書いたが、面白いコラムもあるし、少し考えた後、解答を見ても面白いと思うので、級の人でも買って読んで欲しいと思う。
実は、この本が出るちょっと前に、木本書店から6000円の大道棋の本が出版されたと言う情報を得ていたのだが、近くの本屋に入ってこないので、内容を見られないでいた。ただ、聞くところによると、この本は、過去の大道棋を集めただけの本のようだ。いかにしても値段が高いので、前の「秘伝大道棋」が復刻しないかな、と思っていた矢先のことなので、たいへん喜んでいる。
できるだけ多くの人にこの本を手に取ってもらって、詰将棋の面白さを感じてもらえたらと思う。さらに一冊読みきれば、今までとは違った「読み」の力が付くことは間違いない。

5月11日
(立ち読みしました)・・・[6級から二段向け](全体的な棋力アップを図りたい人に)
○「失敗しない仕掛け」(小野修一著:毎日コミュニケーションズ:2001年4月刊:1200円)

週刊将棋に連載されたものをまとめて出版された本。
居飛車と振り飛車に分け、どのように仕掛ければよいか、「暗記するよりコツをつかめ」との主旨で、その仕掛けの方法について解説されている。
本をざっと見たところでは、内容的には、比較的やさしいと思う(週刊将棋の連載を読んでいなかったので、詳しくは分からないのですが)。

4月25日
(立ち読みしました)・・・[6級から二段向け](全体的な棋力アップを図りたい人及び羽生のファンに)
○「羽生の新格言集105」(羽生善治・木屋太二著:日本将棋連盟:2001年4月刊:1300円)

将棋の格言を、羽生の実戦集から解説したもの。通常の格言以外に、将棋を指す上で手筋となっているものや考え方を、新格言として新たに作っている。
ただ、羽生の実戦の一場面から取って、格言の解説をしているため、正直ちょっと分かりづらい。というのは、当然プロ同士の対局なので、格言に出てくるような明らかに分かりやすい局面と言うものはないからだ。たとえば、「桂の高跳び歩のえじき」にしても、アマ初級者のように単純に桂が取られることはなく、代償があるのが普通だ。それ故、解説用に盤面を作成したものとは違い、分かりづらいのだ。
級位者が読む場合の分かりやすさから言えば、1999年発行の「将棋格言豆事典」の方がいいだろう。ただ、新たに追加した新格言は、なるほどと思わせるものも多く、特に羽生ファンにとっては、棋力アップを羽生の名場面から勉強でき、こたえられない一冊となっている。

4月19日
(立ち読みしました)・・・[棋力に関係なく](将棋の歴史に興味ある人に)
○「持駒使用の謎」(木村義徳著:日本将棋連盟:2001年3月刊:2000円)

将棋博物館館長である著者が、日本将棋の起源を解明した本。
1997年6月から1998年10月にかけて17回にわたり、将棋世界誌に「2000年の将棋史」として連載したものを加筆、修正してまとめたもの。
豊富な文献資料を引用しており、将棋の起源を知る上で、大変貴重な本だと思う。

3月14日
(買って来ました)・・・[3級から五段向け](横歩取りをする人とプロ将棋を鑑賞したい人に)
○「横歩取り△8五飛戦法」(中座真著:日本将棋連盟:2001年2月刊:1500円)

横歩取り8五飛戦法の創始者、「中座真」が書き下ろした定跡書だ。
単行本の大きさで、ページ数は300ページに及ぶ。しかも、実戦譜は最後にちょっと参考棋譜として載せられているだけで、ほとんどは、研究された定跡の解説になっている。大作だと思う。
中は4章に分かれていて、第1章、基礎知識編、第2章、対▲5八玉型の攻防、第3章、対▲6八玉型の攻防、第4章、対▲8七歩保留型の攻防となっている。
まだ前半しか読んでいないが、様々な変化が分かりやすく書かれている。その内容から級位者にはちょっと難しいかもしれないが、プロ将棋を見る上で、ある程度こういった知識を仕入れておけば、より面白いのは間違いない。私も今度の名人戦までに、2、3回は読んでおくつもりです。

2月21日
(常連が持って来ました)・・・[7級から三段向け](級位者と詰みの苦手な有段者に)
○「新5手詰めパラダイス」(週刊将棋編:毎日コミュニケーションズ:2001年1月刊:1000円)

以前発売された、「5手詰めパラダイス」の続編で、3手、5手、7手の短編傑作集となっている。詰将棋の内容だが、「詰パラ」のイメージとは違って、やさしいものが多いような気がする。
ただ、最初のやさしい3手詰と後半の難しい7手詰では、かなり対象棋力が違う。できれば、3手、5手くらいで一冊にして欲しかった。
また、実戦のための、と言うより、パズル的な意味合いのものの方が多い。級の人や、有段者でも、詰みの苦手な人には、ちょうど良いと思うので、楽しみながら挑戦してみて欲しい。

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