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2002年新刊将棋本の紹介

イラスト
ここでは、2002年に出版された将棋の本について紹介及び感想を載せていきます(技術的な本だけで、将棋の読み物は入っていません)。
将棋の本を購入するときの参考にして下さい。

なお、更新は私が読んでからなので、発行から少し期間がありますが、最新の将棋本は、「管理人推薦の将棋本」で見ることができます。


8月15日
(買ってきました)・・・[5級から三段向け](ごきげん中飛車のコツを知りたい人に)
○「ごきげん中飛車を指しこなす本」(近藤正和著:河出書房新社:2002年7月刊:1300円)

河出書房新社の最強将棋塾シリーズの一冊で、四間飛車を指しこなす本と同じような形式で構成されている。
最近はやりのごきげん中飛車を、分かりやすく説明していると思う。有段者なら、あまり指したことがなくても、概略を簡単に知ることができ、級位者なら、何度も読み返すことで、指し方のコツが身に付くだろう。
内容としては、居飛車が飛車先を切ってくる超急戦(乱戦)から、△6二銀の基本形、△3二金の形などがある他、居飛車穴熊に対する指し方、先手で初手▲5六歩からごきげん中飛車にする指し方などがある。

8月15日
(買ってきました)・・・[初段から五段向け](定跡を詳しく勉強している人に)
○「定跡外伝2」(週刊将棋編:毎日コミュニケーションズ:2002年7月刊:1200円)

前作「定跡外伝」の出版が、1993年のことだが、それ以降の「新しい裏ワザ」を集成した本。数が多いだけに一つ一つの変化は詳しくはないが、定跡通の人には、「こんな変化もあるのか」と勉強になることは多いはず。
内容を見てみると、四間飛車急戦、持久戦、相穴熊、力戦振り飛車、右四間、三間飛車と振り飛車が多い。他には、矢倉と横歩取りがある。

6月13日
(買ってきました)・・・[5級から三段向け](四間飛車対策に苦心している人に)
○「三浦流右四間の極意」(三浦弘行著:毎日コミュニケーションズ:2002年5月刊:1200円)

この本は、NHK将棋講座に掲載され、講座で放送されたものを、加筆し再構成したものだ。
定跡編は、第1章から第4章まであり、第5章は実戦編になっている。第1章では、右四間飛車の基本を、第2章では飛車先不突きの右四間飛車を解説しているが、それぞれに舟囲い、左美濃、銀冠の場合の変化が記されている。そして、第3章では、右四間穴熊、第4章では振り飛車からの急戦の変化にも触れている。
内容が多岐に渡るため、一つ一つの変化手順の解説は少なく、正直、自分の知りたい変化はあまり載っていなかった。しかし、それもこれだけ多くの内容を盛り込んだのでは仕方ないのかもしれない。右四間飛車の本筋を会得したい人には十分役に立つ本だと思う。

6月13日
(買ってきました)・・・[3級から四段向け](矢倉を指す人に)
○「東大将棋:矢倉急戦道場」(所司和晴著:毎日コミュニケーションズ:2002年5月刊:1200円)

東大将棋ブックスには、矢倉道場と四間飛車道場があるが、今回出版されたのは、「矢倉急戦道場」。中は2章に分かれ、第1章では棒銀、第2章では右四間飛車(対矢倉)が解説されている。
構成は、今までのシリーズと同じで、やはり詳しい。まえがきに所司六段の言葉として、「従来の定跡に新研究を加えて、十分に先手番矢倉に対抗できる内容に仕上げましたので、(中略)先手番矢倉対策の秘策としてお手元においてくだされば(以下略)」と書かれている。

5月1日
(買ってきました)・・・[3級から四段向け](四間飛車を指す人、相手をする人に)
○「東大将棋:四間飛車道場」(所司和晴著:毎日コミュニケーションズ:2002年4月刊:1200円)

将棋ソフト「東大将棋四間飛車道場」の定跡講座を書籍化した本の第四巻で「4五歩早仕掛け」を解説している。
最新である、2四同角の9五歩突き捨てから、2四同歩、その他の形までかなり詳しく、有段者から定跡通の上級者向けだ。

さて、まだ続編が出てくるのだと思うが、ここで、今までに出た東大将棋ブックスをまとめておく。
・四間飛車道場第一巻(ミレニアム)、第二巻(右4六銀)、第三巻(左4六銀)、第四巻(4五歩)
・矢倉道場第一巻(4六銀)、第二巻(続・4六銀)、第三巻(3七銀)、第四巻(新3七銀)

5月1日
(立ち読みしました)・・・[4級から四段向け](羽生のファンやその棋譜を並べたい人に)
○「羽生善治の入魂の一手100」(森けい二著:日本文芸社:2002年4月刊:1400円)

下の「強襲の一手100」の続編、この二冊で完結する。
こちらは、七冠達成から五冠王復活までを、同じように次の一手形式で出題、解説している。
形式は下の本と全く同じだ。やはり、最後に全部の棋譜を載せているので、棋譜を並べたい人にはちょうどいいだろう。

5月1日
(立ち読みしました)・・・[4級から四段向け](羽生のファンやその棋譜を並べたい人に)
○「羽生善治の強襲の一手100」(森けい二著:日本文芸社:2002年4月刊:1400円)

新人王戦から名人戦、竜王戦の勝利(七冠達成以前)までの羽生の棋譜から100局を選び、それらを次の一手形式で出題、解説している本である。
中は読みやすく、森の解説なので、それほど棋力にも関係なく(級位者でも難しくはない感じで)、読み進められると思う。
そして、最後に全部の棋譜を載せているので、棋譜を並べたい人にもちょうどいい。

5月1日
(買って来ました)・・・[3級から四段向け](横歩取り△8五飛戦法の最新定跡を知りたい人に)
○「谷川の21世紀定跡2/横歩取り△8五飛戦法編」(谷川浩司著:日本将棋連盟:2002年3月刊:1300円)

シリーズ1の角換わりに続き、横歩取り8五飛戦法について解説されている。
角換わりの時もそうだったが、プロローグで横歩取りの変遷、考え方が説明されており、良く知らない人にとっても、たいへん分かりやすい。内容は、▲6八玉の攻防と角交換型の攻防(8七歩を打たない形)だけで実戦譜の解説にもかなりの部分が割かれており、定跡そのものの変化は少ない。
居飛車高段者に取ってはやや物足りないかもしれないが、横歩取りの最新型を一通り知っておくには読みやすくていい本だ。

3月15日
(立ち読みしました)・・・[8級から1級向け](やさしい詰将棋を解きたい人に)
○「ラクラク詰将棋 基本手筋集」(日本将棋連盟:2002年2月刊:1000円)

級位者を対象にして、3手から7手まで216問の詰将棋が収録されている。
詰将棋の内容も、本当にやさしい、良問が多い。ちょうどこの将棋タウンで出題している「やさしい3手詰」と同じようなレベルなので、毎週この問題がちょうどいいと言う人に、この本はピッタリだろう。

3月15日
(立ち読みしました)・・・[8級から1級向け](やさしい次の一手問題を解きたい人に)
○「ラクラク次の一手 基本手筋集」(日本将棋連盟:2002年2月刊:1000円)

級位者を対象にして、(1)序・中盤編と(2)終盤編に分け、次の一手問題216問を収録している。
問題の内容も、やさしく、基本手筋を問うものが多い。この将棋タウンで言うなら、棋力判定問題集に出題している問題と同じような感じだ。やさしい問題がたくさんある本と言うのは、意外に少ない(と思う)ので、級位者向けにはなかなかいい本が出たと思う。

3月7日
(買って来ました)・・・[4級から二段向け](基本的な急戦定跡を勉強したい人に)
○「青野照市のノックアウト四間飛車」(青野照市著:フローラル出版:2002年2月刊:1300円)

この二つ下の「解いてごらんよ詰将棋」と同じフローラル出版の本で、やはり表紙がイラストになっている。但し、詰将棋の本は初心者向けだが、こちらは定跡を解説しているだけにやや難しい。
それでも、従来の定跡本に比べると比較的やさしく「これにて良し」から先まで解説されている。もっともその分、変化の解説が少なくなっている訳だがこれは仕方ないところか。
全体的には、初段前後の人が、対四間飛車に対する急戦定跡の大まかな流れを勉強するのに良い本だと思う。

3月7日
(立ち読みしました)・・・[5級から二段向け](定跡だけの勉強で、伸び悩んでいる人に)
○「B級戦法の達人プラス」(週刊将棋編集部編:毎日コミュニケーションズ:2002年1月刊:1300円)

以前出版された「B級戦法の達人」に新戦法を加えた改訂版だ。
振り飛車、対振り飛車、そして居飛車編と通常は知られていない戦法が紹介されている。将棋と言うものは面白いもので、正攻法の「定跡」だけを知っていれば強くなれると言うものでもない。
はめ手と言うわけでないが、いろいろな戦法を実戦で試してみて、あらためて「定跡」がすぐれていることを知るのもいい勉強になるだろうと思う。

3月7日
(立ち読みしました)・・・[6級から初段向け](やさしい詰将棋を解きたい人に)
○「中原誠の解いてごらんよ詰将棋」(中原誠著:フローラル出版:2001年12月刊:1300円)

表紙がイラストになっていて、楽しそうな本だ(この表紙については好き嫌いがありそうだが)。
中身を見てみると、まず詰将棋の説明から入っていて、将棋初心者用の本だと分かる。詰将棋の内容も、本当にやさしい3手から5手が多く、良問が多いと思う。
後半は13手詰まで全部で200問あるが、これだけ初心者用に特化したなら、せめて9手までにして欲しかった気はする。
それでもなかなかいい本だ。
今まで聞いたこともない出版社だが、これからの「フローラル出版」にはちょっと期待したい。

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