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2003年の難解な「実戦の詰み」No.4解答


第55問

3二飛成(途中1図)・同玉・4三銀・2二玉・3一銀(途中2図)・1二玉・2三銀・1三玉・2二銀直不成・2三玉・3二銀・同玉・2一銀不成・2三玉・3二銀不成・3四玉・4四金・2五玉・3七桂・1五玉・1六歩まで21手詰。

初手3一銀が最大の紛れ。実戦なら1三玉と逃げる手から読むが、それは2二銀打・2三玉・3二飛成で詰む。3一同玉に4二金・2二玉・3二金で、1三玉でも2三玉でも、ぎりぎり詰まない。

5手目も難しい。高段者ほど、2三銀から読みを入れるはず。3一銀から読むのは初段クラス、3二金から読むのは初心者と言ったところ。

その2三銀には1三玉とかわして詰まない。この変化が詰まないから、先ほどの初手3一銀の変化に逆戻りと言うこともあるだろう。3一銀はやや異筋の攻めで、さらに1二玉・2三銀には1三玉が頑強な抵抗。2二銀直不成・2三玉(1二玉は1一銀成)からは、まさに銀のパズル。
最終、3七桂・1五玉・1六歩と言う詰み形は、早めに見えた人も多いと思うが、いかにこの形に持っていくか。変化と偽作意的な紛れが多く、難解だったと思う。
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