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NHK杯に見る受けの手筋

(2011年6月6日出題)

第302問(2011年6月5日 永瀬四段-佐藤(康)九段戦)
(問302-1)
この一戦は中盤で二度千日手になっている。そしてこれが三度目の対戦。手番は一戦目と同じになり先手永瀬四段、後手佐藤康光九段で、戦型も同じ石田流に。手順は序盤のうちに変化したが、先手が巧みな8筋からの反撃で有利になり、そのまま終盤へなだれ込んでいった。今▲5四桂と4二の地点に足したところ。ここで指された後手佐藤九段の次の一手は?

(答えはこの下に)
(難易度・・・



(問302-2)
終盤、佐藤九段の粘りにあい形勢は接近。二手前△4八のと金を取ったのは、後手玉に一手スキがかからないことを告白した一手。今△6九飛と打たれ、先手玉に二手スキをかけられてもまずい局面。そこで、△3九銀から詰む訳ではないが、この筋を受けなければならない。二手スキをかけさせない先手の受け方とは?

(難易度・・・



(これより下に解答)

(問302-1解答)「先手で守る大駒の受け」
本来、飛車や角など大駒は敵陣で攻めに使い、金銀は守りに使うのが普通。しかし、△3一銀と平凡に4二の地点だけを受けるのは、▲5五金と飛車を捕獲され勝てない。そこで△3一角と角で4二の地点を守りながら5三の成桂に当てたのが、巧妙な受け。▲5五金には△5三角と取って飛車は取られても逆転出来る。実戦は▲6三金で成桂を守ったが、一手の余裕が出来、まさに一手争いの終盤戦へ突入した。


(問302-2解答)「形にこだわらない受け」
金か銀があれば▲4九金打(銀打)として何の問題もないが、角しかなくこれを使うわけにはいかない。そこで▲4九金と引けば部分的には美濃の良い形だ。しかし、この美濃の形は、一段目に飛車がいる場合には、△4八金や△5七馬などの攻めが筋となり受けきれなくなってしまう。
この場合の実戦的な受けは▲4九銀で実戦もこのように受けて手を稼いだ。

本譜は△5八金と張り付いたが、▲4一成銀から▲4二角と持ち駒を使わせる手順がうまく、最後は粘る後手を突き放し、後手玉を即詰みに討ち取った。
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