将棋タウン(ホーム)へ/受けの手筋表紙へ

NHK杯に見る受けの手筋

(2013年9月9日出題)

第414問(2013年9月8日 佐藤天彦七段-村山六段戦)
(問414-1)
先手佐藤天彦七段、後手村山六段で戦型は横歩取り△3三角戦法。△8四飛と引き、△5二玉と構える最新形に対し、先手は早めに飛車を引き、5筋の位を取る珍しい形で駒組みが進行した。
その後、先手が中飛車に振り、4〜7筋で歩がぶつかり戦いが始まった。下図は先手の攻めをうまく凌ぎ、後手が桂得になっていてさらに6筋も破られそうな局面。今▲6六歩の金取りに△7六金と出た所だが、ここで指された先手佐藤七段の次の一手は?

(答えはこの下に)
(難易度・・・



(問414-2)
後手の反撃を一旦は先手も食い止めた。そこで第二弾の攻めを考えたい所だが、ここで後手の村山六段は一手受けの手を指した。攻める前に自陣を整備したその一手とは?

(難易度・・・


(これより下に解答)

(問414-1解答)「じっと金を寄せる辛抱」
ここで▲7八金と一つ寄ったのが辛抱の一着だった。△6七金と入られるのが厳しいのでやむを得ない手とも言えるが、終盤に入り、受けるだけの手と言うのは渋いが辛い一手でもある。こういう手はものすごく強いか級位者が平然と指す類の手で、将棋が分かってくる中途半端な棋力があるとかえって指しにくい一手とも言えそう。

(問414-2解答)「大駒の働きを遮断」
先手が▲7八金など渋い受けの手で攻めを遅らせたのに対し、後手もここで△5三歩とじっと歩を打って馬の威力を半減しておいたのがこちらも渋い一着。特にのちの▲5五歩や▲6五桂などが5三の地点を狙っているだけに、ここをふさいでおく手は大きい。但し反面、5筋に歩が利かなくなるという意味もあり、そこは十分な読みが必要なところ。

本譜はこの後も熱戦が続いた。ただ、少しずつ後手が良かったようで、その差を詰められることなく、最後は先手玉を即詰みに討ち取ることに成功した。
先週の問題へ/来週の問題へ

将棋タウン(ホーム)へ/受けの手筋表紙へ