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NHK杯に見る受けの手筋

(2018年2月19日出題)

第637問(2018年2月18日 稲葉八段-渡辺棋王戦)
(問637-1)
先手稲葉八段、後手渡辺棋王で、戦型は相掛かり戦。先手が▲6六角から両方の桂を跳ねたのに対し、後手は右銀を繰り出し対抗した。どこから動くか難しい中盤戦だったが、後手が角道を開けた瞬間▲2四歩と仕掛け攻勢を取った。下図は、銀二枚と飛桂の交換をした直後に▲5五角と打ったところ。この手は△6六桂を防ぎつつ、攻めとしては▲6三歩成と▲1一角成を見ている。この局面、どこを受けなければならないか?ここからの実戦で進んだ三手とは?
(答えはこの下に)
(難易度・・・


(問637-2)
先手の攻めの間隙を縫い、後手も先手玉の玉頭にくらいついた。今、△7五歩と桂頭を攻める為歩を突いたところ。一手勝ちと読めば、▲2四歩と攻め合うのもありそうだが、実戦は手厚く受けに回った。ここで指された先手稲葉八段の次の一手は?

(難易度・・・


(これより下に解答)

(問637-1解答)「攻めを見た受け方」
△6四歩と払っておく方が受けとしてはしっかりしている。しかし、渡辺棋王は、攻めに含みを持たせる為、△7三桂と跳ね、▲1一角成にこちらも△3三桂と跳ねて受けた。△3三桂は取られそうな桂を逃げる手なので、いろいろな所で似たような筋は出てくる。しかし、局面ごとに少しずつ違い、ここでは▲2四歩が間に合うと△3三桂が逆に悪手となるので注意したい。

本譜は▲5六銀と先手も受けに回り、△6六桂から今度は後手が攻める番になり、第2問へと続いていく。

(問637-2解答)「持ち駒を投入してしっかり受ける」
ここで実戦は▲6七銀と持ち駒を投入してしっかり受けた。銀を使いたくなければ、▲6三歩成と歩を消して▲6七歩と打っても桂は取れるが、この歩は精算しないでおきたいという訳だ。

本譜は▲5五桂から▲2一馬が厳しく、先手優勢のままの終盤戦が続いた。そして最後は後手の攻めを一手余すと、後手玉を寄せきることに成功、先手稲葉八段の勝利となった。

なお、投了図に詰みまではなかったが、そこから11手で詰むように修正したので、「今日の実戦の詰み」もどうぞ。

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