は行

(は)
ばか詰め (ばかづめ) フェアリー詰将棋の代表的なもので、玉が(最短で)詰まされる方に逃げるものを言う。(→フェアリー詰将棋)
裸玉 (はだかぎょく/らぎょく)
盤上に玉一枚しかない詰将棋のこと。(例:裸玉図式)

図は、伊藤看寿の詰将棋。裸玉第1号として有名。手数は31手詰。
早詰め (はやづめ) (=早詰み)作意より早く詰んでしまうこと。余詰めの一つ。
(ひ)
非限定 (ひげんてい) 非限定のある詰将棋は不完全ではないが、限定より評価が下がる。
(1)飛び道具(飛車角香)をどこから打っても構わないこと。
(2)どの合駒をしても構わないこと。
飛角図式 (ひかくずしき) 初形が、飛車角4枚で作られている詰将棋のこと。(→初形)
飛先飛香 (ひせんひきょう) 持ち駒に飛車と香がある局面で、香でも足りるところを、先に飛車を使って香を残す趣向を言う。打ち歩詰めを回避したり、先に渡した飛車を合駒として使わせるために使われる趣向。
飛先飛歩 (ひせんひふ) 打ち歩詰めを避ける為に、歩でよいところを先に飛車を使用する趣向。
貧乏図式 (びんぼうずしき) 金銀を使っていない詰将棋を言う。
(ふ)
フェアリー詰将棋 (ふぇありーつめしょうぎ) 普通の詰将棋ではなく、ばか詰めなど、特殊なルールの詰将棋を総称してこう言う。(→ばか詰め)
不完全作 (ふかんぜんさく) (=不完全作品)余詰め、不詰め、駒余りなどのある詰将棋で、詰将棋の完成品として認めてもらえない。(→余詰め/不詰め/駒余り)(←→完全作)
不詰め (ふづめ) 正解と思っていたものが、詰まない詰将棋。不完全作の中でも、もっとも嫌われるもの。(→不完全作)
不動駒 (ふどうごま) 初形から最後の詰め上がりまで一度も動かない駒。一般的に不動駒の多い詰将棋は評価が低い。
不利感 (ふりかん) 正解手順の中にあり、普通では指しづらい一手のこと。この不利感が大きいと、難しい詰将棋になる。
不利交換 (ふりこうかん) 打ち歩詰めを避けたりする為に、価値の高い駒をやすい駒と交換すること。
(へ)
別詰め (べつづめ) 正解以外の詰め手順があること。一般的には「余詰め」が使われる。
変化 (へんか) 正解以外の場所に玉が逃げた時の詰め手順。変化が多いと、複雑な詰将棋になり、詰まないと不詰めになる。
変化長手数 (へんかちょうてすう)
変長(へんちょう)と略して使われることが多い。
変化が、作意よりも長い手数になることを言う。但し、変長が二手長く駒が余る場合は、許容範囲として、不完全作にはならないとの特殊なルールがある。(→作意/不完全作)
図は、古典詰将棋から。作意は、▲3二銀△同金▲4二角△同金▲2二金まで5手詰。但し、2手目△同玉と取ると、▲2三角以下全部で7手詰になり金が余る。
変化同手数 (へんかどうてすう) 変同(へんどう)と略して使われることが多い。
変化が作意と同じ手数の詰将棋を言う。変同に駒が余っていれば完全作とされるが、駒が余らないと、キズになる。(→完全作/キズ)
(ほ)
本手順 (ほんてじゅん) 本詰めとも言う。作意、正解と同じ意味。(→作意)

ホームへ戻る/用語集トップへ