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2003年4月分の「やさしい必死」解答


第13問

3四銀成まで1手必死。

1二銀成は、取ってくれれば2三金でうまいが、2四玉と脱出される。2四玉を防ぐと言う意味では、2五金は「いい手」だが、1七飛とか2二桂とか受けられると、後が続かない。
3四銀成が2四への脱出を防ぎつつ2三歩成の詰めろをかけた必死。同歩は2三金、2二歩とか2三に駒を足しても、2三金と打てば一枚多い。2二玉の早逃げは、2三歩成・3一玉・3二金まで。1五歩も2三歩成・1四玉・2四とまでだ。

第14問

4一角成まで1手必死。

1二角成は詰将棋の手筋だが、同香・2三金に1一玉で寄らない。4五角成とか1四角成で一見受けがなさそうに見えるが、3二銀と言う頑強な受けがある。以下2三金に3一玉・3二金・同金で寄らない。
正解は、4一角成とこちらに成る手。これなら、3二銀にも、2三金・同銀・同歩成までの詰みとなる。

第15問

4一角まで1手必死。

2二玉に対する4一角や4一馬。この場所は玉を寄せる時の急所になる。
次に2三歩成からの3手詰だが、金を持っていると、この手が受からない。1三や3一への早逃げは出来ないし、3二銀と合駒しても、2三金・同銀・同歩成・3一玉・3二とまでだ。初手4三角や4二角では、3二銀(金)と受けられて後が続かない。

第16問

3一銀まで1手必死。

2三の銀が歩なら、4一銀・2二玉に3一角成の手筋で詰みだ。しかし、銀だと同玉と取られてしまう。また、金銀二枚しかないため、4二金は2二玉・3一銀・1二玉で詰めろが続かない。
3一銀が、実戦にも出る唯一の必死。次に2二金と4二角成の二つの詰み筋があるため、同時に受けることができない。3四銀と逃げ道を開けても、2二金・4一玉・4二角成までだ。

第17問

3二龍まで1手必死。

初手3三銀と迫るのは、初心者の将棋でよく見る攻めだが、同銀・同龍に2二金と打たれて失敗する。
3二龍の一間龍で受けなし。次に2一と2三の両方に銀が打てる訳だが、この両方の手を同時に受ける手がない。
一間龍の強力さが良く分かる。

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