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★★★★★ polaris(初段前後) |
(1)右四間飛車(2)▲4五歩早仕掛けに対する四間飛車の指し方を解説。四間飛車を後手番に解説しているが、盤面手前を四間飛車として配置されている(棋譜は、居飛車が先手だが、初手△3四歩で始まる。また(2)▲4五歩早仕掛けは、棋譜・盤面上は△6五歩となる)。
(1)右四間飛車に対しては▲6七銀型、(2)▲4五歩早仕掛けに対しては玉頭銀が著者の主張。
(1)対右四間飛車では、飛車先を1つ突く右四間対して、▲6七銀型を囲い別(舟囲い・左美濃・銀冠・居飛車穴熊)にメインに解説。他にも、石田流(▲7七角の替わりに▲7五歩〜▲7八飛)が紹介されている(これが私の購入動機の一つ)。
(2)対▲4五歩早仕掛けでは、郷田新手による四間飛車の受難に対する工夫手順として、玉頭銀が居飛車△4一金型・△4二金型それぞれについて解説されている。
2つの戦法に絞っているので、本筋では突っ込んだ解説があり、また変化も詳しい。飛車先不突き右四間に対しては、四間飛車に不利な展開であることを認めたうえで解説を試みている点は好感が持て、「ダメ元で振ってやろう」という気にさせる(←オィオィ、本当かョ)。玉頭銀は、「初めは勢いがよいのだがその後がどうも尻すぼみに・・・」との印象の戦法だったので、中盤〜終盤の解説がたいへん参考になる(それでも私はなかなか上手くは寄せられないのだが^^;)。著者の研究が平易かつ丁寧に解説されている良書だと思うので星5つ。 |
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