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2011年3月分のやさしい「実戦の詰み」解答


第612問

2二角成・同玉・2三銀成・3一玉・4三桂不成・同金・3二金まで7手詰。

2三桂成から精算するのは駒が足りない。まず角を切り、同玉に2三銀成と成り込む。3一玉の一手だが、そこで4三桂不成が習いある手筋。やさしい詰将棋には必ず出てくるが、実戦にも使えるので覚えておきたい。

第613問

1五銀・同玉・1六歩・2五玉・1五金・3五玉・4五金まで7手詰。

3三銀と下から打つのは筋が悪く、こういう局面では1五銀から読んで欲しい。2五玉の時に、あわてて2六金と打つと、桂が外れている為、2四から3三へ戻られてしまう。この局面は、6五に飛車がいて、4五金と寄れる為詰みになる。

第614問

5一銀・7一玉・7二金・同玉・5二龍・7一玉・6二龍まで7手詰。

7二金の送りの手筋は、同玉・5二龍・6二香・6一銀に7一玉で凌がれる。なお、もう一枚銀があれば8二銀と言う手筋がある。正解は、5一銀と打ち、7一玉に7二金が手筋。実戦でも一目で見えるようになれば勝率も上がるだろう。

第615問

8二銀・同銀・8四金上・9二玉・8二と・同玉・8三金直(左)・8一玉・8二銀まで9手詰。

単に8四金上は、9二玉の後、いろいろ王手は続くが詰まない。初手8二銀と打ち、同銀の交換をしておくのが手筋。これで9二玉に8二とと銀を取れるようにしておけば、後は8四金上と出て簡単だ。

第616問

5二銀・同金・6三桂・6一玉・7一金・同銀・同馬まで7手詰。

6二銀や6三桂などでは4一玉で全然詰まない。そこへ逃がさない手が初手5二銀。同金と金を動かしておけば4一玉に3一金が打てるという訳。6三桂に同金は頭金なので6一玉だが、7一金と打てば同銀・同馬までとなる。

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