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桂香の格言
ここは小駒の桂と香の格言を説明しています。桂と香の格言というのはそんなにありません。歩やその他の駒に比べたら、手筋もあまりないのかもしれませんね。
桂の高跳び歩のえじき
桂と香は元に戻ることはできません。なかでも桂は、前に進むことのできない駒ですから、むやみに跳ね出すと、一番安い駒である歩に取られてしまいますよ、という警告の格言です。
三桂あって詰まぬ事なし
桂が三枚あれば、詰ませられる、という格言ですが、実際はそんなことはありません。格言の中で、一番当たっていない不思議なものだと私は思っていますが、どうなのでしょうか。三桂だけあって、詰むことは、ごくまれです。
なお、元々は川柳で、三桂が「計算」に引っかけてあるという説もあります。
桂は控えて打て
この格言は実戦でも良く出てきます。
左図は、お互い桂を持っていて、もし先手の番なら▲2六桂が控えの桂で、手筋です。同じように後手番なら△2四桂がやはり控えの桂になります。
もし、後手の番で、▲3六歩が突いてなくても(▲3七歩となっている)、桂が二枚あれば、△2四桂と控えて打ち、次に△3六桂打のつなぎ桂という手筋もあります。
香は下段から打て
「大駒は離して打て」と言うのがありましたが、飛び道具(飛車、角、香)というものは、できるだけ離して打った方が、利きが多くなり、それだけ駒の効率が良くなるわけです。
この「香は下段から打て」というのも、そういう意味なのですね。
できるだけ下から打った方が、利きが良くなるということですが、当然例外もあります。その場面場面でどこに打ったら良いか、考えて打つようにしましょう。
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