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NHK杯に見る受けの手筋
(2005年6月6日出題)

第1問(2005年6月5日:屋敷九段-中座五段戦)
(問1-1)
横歩取り8五飛戦法の本家、中座五段の8五飛。最新形から後手が巧みにさばいて優位を築いたところ。今、△6二金とと金を払って手を戻したところだが、ここでどう指すか?有段者なら一目の受け方。(答えはこの下に)
(難易度・・・



(問1-2)
上図より30手近く進んで屋敷九段も必死の頑張りだが、依然後手優勢。▲5五角の反撃にここはどのように指したら良いだろうか?6二の地点に桂が利いている為、▲1一角成や▲2四桂など挟撃形で攻められる形は避けたい。
(難易度・・・



(これより下に解答)

(問1-1解答)「玉の早逃げ八手の得」
ここは▲5九玉の早逃げが手筋。▲7八歩と受けても△同とと取られ受けになっていない。後手は△7七金から△6七金が攻め筋なので一刻も早く戦場から遠ざかっておきたい。


(問1-2解答)「受けながら攻める手」
▲1一角成から▲3三香とか▲2四桂とか打たれると紛れる。と言って、単に△3三歩のような手では受けただけとなっている。ここは△4四桂がいわゆる「味の良い手」。1〜3筋への角の利きをさえぎると同時に△3六銀の攻めを見ている。結局この後、屋敷九段は▲3五金と粘ったが、△3四銀打とからんで中座五段が寄せきっている。

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