第4問(2005年6月26日:千葉五段-島八段戦) |
(問4-1) 先手千葉五段の四間飛車に居飛車穴熊を採用した島八段。クマって十分かと思ったが、巧みな指し回しで振り飛車の模様が良くなった。その後、後手の遊びそうだった銀も活用できて形勢は微妙。今▲4四歩の垂らしに△4二歩と受けるのでは利かされと見て△5六とと寄った所。あいさつしないで、△4七と▲同金の形はひどすぎる。取るか引くか二者択一。(答えはこの下に) |
(難易度・・・) |
(問4-2) 終盤戦、島八段が△8九龍と入ったところ。△2九金や銀の攻めはあるもののすぐに寄る訳ではない。早い攻めがあれば攻める手を選ぶところだが、それもはっきりしない。ここで千葉五段はうまい受けを用意。指されて見れば”なるほど”の一手だ。 |
(難易度・・・) |
(これより下に解答)
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(問4-1解答)「攻め駒を精算する」 本来▲4八金引とかわす手は受けの基本だ。しかしこの場合は△4七歩と叩く手がある。このように歩を叩けるような手段が残っている時は、かわす手が無駄になることが多い。ここでは、▲5六金とと金を精算する一手。△同銀▲同龍と龍は引き戻されるがと金を消した手も大きく、金を引いて△4七歩と叩かれるよりははるかに良い。 |
(問4-2解答)「下段に打つ中合いの歩」 ▲5五の角がいなければ▲5九歩は”やさしい受けの手筋”だ。△2九金や銀でいきなり寄る訳ではないのでちょっと気づきにくかったが、5五に角がいても▲5九歩は利く。△同龍なら当然▲2二角成で龍が素抜き。受けとしての次の一手ならやさしかったかもしれない。 △2九金を受ける為に、▲3九銀とか▲2九銀とか投入するのは最悪。もし、▲5九歩が利かないなら、▲4九歩△同龍▲3九金(金を持っていれば金を打つ)と先手で受けることを常に考えるようにしたいところだ。 本譜は、この▲5九歩が最後まで良く利いて先手の千葉五段の完勝譜となった。 |
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