第11問(2005年8月14日:中村八段-近藤五段戦) |
(問11-1) 後手近藤五段の本家ゴキゲン中飛車に、中村八段はさばかせないように袖飛車からじっくり押さえ込んで行った。その作戦が功を奏しここでは先手がやや指しやすい。3四の銀がいなくなれば歩のない後手は飛車成りが受からないがすぐに踏み込む前に自陣の不備を解消しておくのが中村流。渋い受けの一手を。 (答えはこの下に) |
(難易度・・・) |
(問11-2) 近藤五段も押さえ込まれそうになるところをうまくさばき形勢を押し戻した。今△6六角と飛び出し次に△6七歩や△7七角成から△6九龍があるところ。ここではその筋をどのように受けたら良いか。 |
(難易度・・・) |
(これより下に解答)
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(問11-1解答)「不備を解消する自陣への手入れ」 ▲6七歩とじっと歩を打っておく手が渋い受けの好手。形は▲6七金右だが、そうすると将来6六の地点へ桂や香を打ち込まれる手が残る。それらを未然に消しておいたのがいかにも中村八段らしい。 |
(問11-2解答)「龍の利きをさえぎる」 龍の利きをさえぎる受けは良く出てくるが、その場面場面でどのように受けるかは常に考えなければならない。▲5九金打のような手は固い場合もあるが、かえって質駒となることも多く、また安い駒で済む場合はその方が当然良い。しかも桂は6七の地点にも利いておりこの場合はこの一手とも言えるだろう。 |
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