さあ、ここまでの説明で、もう将棋を指すことができるはずです。
もし、近くに、将棋を指せる人がいれば、早速、試してみて下さい。
もし、いないのなら、今は、コンピュータのソフトを買ってきて、遊ぶこともできます。特に最初のうちは、弱くてもいいから、一番安いソフトを買って試して見ましょう。安いものでは、500円で買えるものさえあります。
こういったソフトの利点は、ルール上、動かすことのできる場所へしか、駒を動かすことができない、ということがあります。
これで、まず、何回か試したら、また、ここへ戻って、もう一度、ルールを確認して下さい。
さて、指していいよ、と言っても、どこから手を付けたらよいか、分からない人の為に、簡単に、最初の指し方を、お教えしておきましょう。 初手は、2六歩か7六歩が、一般的です。これは、大駒である、飛車と角を使おうという手で、まず、このように大駒の活用を計るのが大事なのです。 あと、気を付けて置かなければならないのは、角の頭です(8七の地点)。ここには、どの駒も利いていないので、たいへん弱い地点なのです。ですから、7八に金や銀を上げて、守るようにして下さい。 後は、できるだけ相手の駒を、有利に取ることを、考え、逆に損をするようなことのないように、手を進めれば大丈夫です。 駒は、玉を除いて、価値の高いものから、飛、角、金、銀、桂、香、歩です。 ですから、価値の低いもので、高いものと交換するようにしましょう。 |
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さて、そうは言っても、最初のうちは、もっとも弱いレベルにも、なかなか勝てないものです。 そこで、まずは、駒落ちをお勧めします。 駒落ちとは、強い人が、いくつかの駒を落として戦うものです。 コンピュータが相手だったとしても、最初のうちは、6枚落ちでやってみて下さい。 左図のように、上手(強い方)には、飛車、角、桂、香がありません。 これに勝てるようになったら、次は四枚落ち(飛車、角、香を除く)、二枚落ち(飛車、角を除く)、飛車落ち、角落ちと、徐々に平手(最初に並べたように、何も落とさない)にしていくのです。 しかし、コンピュータとやっているだけでは、すぐに飽きてしまうかもしれません。 将棋は、やはり、人間同士でやってこそ、その面白みが分かります。 ここでは、とりあえず、ルールを覚えて、まず、遊ぶ楽しさを味わってもらいたいと思います。 |