第7問 (問題図より)▲4八玉△5七飛成▲4九玉(左図)にて逃れ。以下、△4七龍▲4八銀(角)△8九龍▲5九歩。 龍や飛車から、できるだけ離れたいため、▲4九玉と逃げたいが、それだと、△4七龍と回られ、▲3九玉△5九飛成▲2八玉△4八龍引以下二枚龍に捕まってしまう。 正解は、一旦▲4八玉と飛車成りを誘ってから、下段に落ちる手順。これで龍の利きが限定されるため逃れている。なお、三手目▲3九玉と逃げるのは、△3七龍▲3八銀△8九龍に歩が利かないため、打った▲4九桂を△4七桂の後、取られて詰んでしまう。 |
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これは「第5問解答」からの続きであるが、この話には後日談がある。 実は、第5問を入間将棋センター内で出題したのだが、その時、▲8六歩に△同龍で詰まないの?と言う話が出た。私自身は、パソコンが詰まないのだから、不詰めと即断し、その後の検討をしていなかったのだが、実際は、かなり難解でギリギリの攻防がまだまだ続いていた。 そして、▲8六歩△同龍▲7八玉△8七龍▲6八玉△5八と▲同玉△5五飛と進め、この第7問になった訳なのである。 ▲8六歩という絶妙の中合いの後、さらに、ここで、▲4八玉から▲4九玉という玉の綱渡り。実戦から、歩一枚も修正していないのに、なんとも驚くべき手順の作品が出来たものだと思う。 |
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