第6問(2005年7月10日:行方七段-桐山九段戦) |
(問6-1) 横歩取り3三角戦法から後手の桐山九段が戦いを起こした。攻めが成立しているのかどうか微妙な局面で、行方七段は強く▲3七銀と受け、勢い△同飛成から△3六歩と急襲したところ。次の一手は、平凡な一手といえばそれまでだが、5手まで手順を予想した上で答えて欲しい。(答えはこの下に) |
(難易度・・・) |
(問6-2) 終盤戦、すでに先手の行方七段優勢だが、悪いながらも後手が最善に頑張れる一手を捜して欲しい。もちろん、無条件に▲3三角成と金を取られてはいけないので、金取りを受ける一手だが、どのように受けたら良いか。 |
(難易度・・・) |
(これより下に解答)
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(問6-1解答)「相手の手に乗ってさばく」 ここは平凡な▲4五桂が好手。桂取りなので逃げるのが第一感だが、△3七歩成とされ飛車が捕まってはまずい。飛車が捕まるくらいなら(先に飛銀交換して駒得しているので)桂を犠牲にした方が良いわけだ。 しかし、△3七歩成には▲5八飛と逃げ、△4七とに▲5四飛と逃げながらさばくのが調子良い。ここまで読んでの▲4五桂が正解で、本譜もまたこの通りに進み先手の行方七段が指しやすくなった。 |
(問6-2解答)「玉は上部へ脱出」 寄せの格言に「玉は下段へ落とせ」というのがある。これを裏返せば、玉は上部へ出るほど捕まえにくいということでもある。△4一玉のままで金取りを受けても、飛桂を持っている為容易に受けきれない(特に△4三金は▲2一飛で、△3二金は▲3三桂で詰んでしまう)。ここは△3二玉と角に当てつつ金取りを受けるのが力強い勝負手。この後、行方七段は▲1一角成とし、何とか寄せきったが、途中難しいと思える局面もあり、玉上がりが功を奏する可能性もあった。 |
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