第7問(2005年7月17日:中川七段-南九段戦) |
(問7-1) 中川七段の矢倉右四間に対し、じっくりと盛り上がって行った南九段だが、△7四歩の誘いのスキがどうだったか。機敏に▲6五銀から歩を取りに来られ、今南九段が△5四銀と形良く受けたところだが。 まだ、中盤の難所ですぐに攻められている訳ではないが、ここでプロ好みの渋い受けの好手を。 (答えはこの下に) |
(難易度・・・) |
(問7-2) 一旦は優勢になった中川七段だが、中盤、見落とし(?)で南九段の勝負手をくい、形勢は混沌。さらに南九段の好着でここでは後手必勝になっている。今▲2二銀と王手をしたところで、本来はこのような王手はもっともまずく、▲3三銀としばりたいところ。しかしそれが詰めろになっていないための仕方ない王手。△同金と取るか△2四玉と逃げるか二者択一。 |
(難易度・・・) |
(これより下に解答)
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(問7-1解答)「未然にあたりを避ける」 ▲4八金が渋い受け。すぐに▲5三角とか打って攻めたいが、△4五歩から△4六歩。あるいは△9二角と打たれた時に銀が動くと▲4七の金に当たるライン上に。さらに△6九角のような手。こうした当たりを一手ですべて防いでいる。 銀が入ると△3九銀のような割り打ちは残っているが、それ以上にあたりを未然に防いだ意味は大きく、先手の指しやすい局面となった。 |
(問7-2解答)「相手の攻め駒を残して逃げる」 △2二同金▲同成香△同玉は二枚の金がある為、詰んでしまう。△2二同金▲同成香に△2四玉と早逃げする手は考えられる。銀を一枚手に入れてから逃げるのと、単に逃げるのではどちらが良いかと言う問題だ。 通常、取ったその駒を使って相手玉が詰むと言う場合を除いて、ほとんど単に逃げた方が良い。後手に一枚銀が入ることより、先手に一枚金が入り▲2一の成香が使えることの方が大きいと言う訳。図を見てもらえば分かるように攻めが重くなってしまい、以下▲3三歩成と攻めたが、△8六歩が入り後手が寄せ切っている。 |
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