第9問(2005年7月31日:川上五段-清水女流三冠戦) |
(問9-1) 先手川上五段の四間飛車に持久戦を目指した清水女流三冠。四間飛車の細かい動きからやや指しやすい駒組みとなり、今中盤の難所。駒がいくつも当たっているところで、さらに△4六歩と歩を取り込んだところ。▲4七のこの金は取らせる訳にいかないので何か応対するしかないが、四間飛車で良く出会う局面だ。取るか引くか寄るか三択。 (答えはこの下に) |
(難易度・・・) |
(問9-2) 中盤の勝負所。7三の桂と5四の金が両方当たっていてすでに後手の駒損必死の局面だ。ここで収まってははっきり悪くなりそうなので勝負手を放ちたいところ。実戦は、(時間稼ぎで△7六の歩を成り捨てた後)△4四金と逃げたが、7三の桂を取られ、さらに▲4五歩からきっちり寄せられてしまった。 ここで、解説の鈴木八段が第一感と言っていた手を当てて欲しい。必ずしも後手が良くなる、という訳ではないが、勝負形になるかもしれない一手。 |
(難易度・・・) |
(これより下に解答)
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(問9-1解答)「割り打ちがない場合は拠点を残さない」 ▲4六金と取ることによって、△5七銀や角の打ち込みがある場合には▲4八金と引くしかない場合もあるが、この局面のようにただちにそのような手がない時は、△4六の歩の垂らしを残さない方が良い。 その場面場面によって取るか引くかは変わってくるが、▲5七金と寄る手はほとんど考えなくて良いだろう。 |
(問9-2解答)「駒は取られる直前が最も働いている」 5四金と7三桂の両方を取られてしまってはジ・エンドだが、取られる直前にさばくのが、勝負手でもある。鈴木八段が第一感と言って解説した手順が、△6五桂で、▲5四歩なら△7七歩成▲同桂△5七桂成▲6九飛△4七歩。もちろんこれで良いかどうかは分からないが、かなりの勝負にはなりそうだ。本譜△4四金と逃げてからは、僅かの差を確実に広げられ勝負する場面がなくなってしまった感じだ。 |
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