第36問(2006年2月12日:羽生四冠-谷川九段戦) |
(問36-1) 相振り模様の出だしから居飛車穴熊と向かい飛車穴熊に進んだ本局。じっくりした駒組みが飽和点に達し、先手の羽生四冠が仕掛けたが、これに後手が反撃、6、7筋に位を取った。今、▲6四歩と一本利かしの歩を打ったところ。6三と7二の金は外堀を守る要の駒だ。ここでは、どのように指すのが良いか。 (答えはこの下に) |
(難易度・・・) |
(問36-2) 先手の羽生四冠が角を捨てて攻め続けた為、攻めは細いが食い付けば勝ち、と言う局面になった。今、▲6三金△8一銀打に▲7一金と穴熊にからみ付いたところ。次に7二で精算され、▲6三歩成が入ってははっきりしてしまう。持ち駒が角だけなので受けづらいように見えるが・・・。一気につぶされない手は? |
(難易度・・・) |
(これより下に解答)
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(問36-1解答)「要の金ははがされてはいけない」 △4四飛と銀を取りながら飛車をさばく手は魅力的だが、▲6三歩成はそれ以上に厳しい。ここは、悔しくても金を引く一手。もちろん、6四の歩を取るのは▲5三銀不成で、△7三金と寄るのは▲5三角と銀を助けてから▲2四飛と飛車をさばかれてまずい。 この後、羽生四冠は▲3五角の妙着を放ち、リードしたまま終盤戦へ入った。 |
(問36-2解答)「穴熊から出て受ける」 角しかない為受けづらいが、先手の攻めも細い為、強く玉で受けるのが頑強な受け。もっとも、この場合は、やむを得ず出た感じがするが、穴熊戦で喰い付きを逃れるために玉自ら出て行くこともまれにあるので覚えておくと良い。 本局は、この後、7二で清算後、▲6三銀を決められ、さらに▲6六歩と厚く攻められて寄せ切られてしまった。 |
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