第104問(2007年6月24日:豊川六段-中川七段戦) |
(問104-1) 相掛かりの出だしから先手の豊川六段はひねり飛車を採用。中盤戦は、一進一退の見応えある攻防が長く続いた。 その後、終盤に入り、角切りの強襲で飛車を成った先手の豊川六段が優勢になり、後手が急がされる展開に。そして今一歩を取るため△3七歩成▲同銀と進んだところ。この局面、次に▲4三銀とここに銀を打たれてはひとたまりもないのでここは受けなければならないが、どのように受けるか。その自然な一手は? (答えはこの下に) |
(難易度・・・) |
(問104-2) ▲4一銀と急所にかけられ後手玉はすぐにでも寄りそうなところ。しかし、先手玉はまだ一手スキもかけられずここではかなり苦しいが、中川七段は受けの勝負手を放って、局面を複雑にした。 ここで後手中川七段の指した一手は? |
(難易度・・・) |
(これより下に解答)
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(問104-1解答)「受けの基本-飛車の利きを歩で止める」 ここでは△4二歩が絶対の一手。持ち駒がたくさんあって攻めるのに不自由しなければ金を使ってガッチリ受けたいが、ここで金を使ってしまうと完全に切れてしまう。そこで、▲4三歩が来るのが分かっていても、一旦は△4二歩と受けるしかない。 本譜▲4三歩には手抜きで△1五歩と攻め、悪いながらも少しでも差を詰めて最終盤に望みをつないだ。 |
(問104-2解答)「大駒に当てる一段金」 ▲3二銀成△同玉▲2二飛の攻め筋などがあるこの局面。中川七段の指した△5一金が攻めを催促する受けの勝負手。龍が逃げると△4一金なので▲3二銀成△同玉は必然だが、その後にやはり龍が逃げると先手を取れるので、実戦は▲4三歩で決めに出た。 本譜は後手玉を寄せ切ったかに思えたのだが、しぶとい受けの好手も出て、最後は逆転、駒を蓄え先手玉を即詰みに討ち取った。 |
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