第103問(2007年6月17日:堀口七段-平藤六段戦) |
(問103-1) 後手平藤六段の一手損角換わりから飛車を四間に振った手に対し、先手の堀口七段は銀冠に構え、右四間飛車から攻勢を取った。そして今、やや強引とも思える攻めを敢行し、角を切り▲4四歩と歩を取り込んだところ。次に▲4三銀の打ち込みがあるので何か受ける必要があるわけだが、歩がないので△4二歩と打つわけにいかず、△3二角のような手は他に何もない時以外は読みに入れるような手ではない。ここで平藤六段はどのようにこの場を凌いだか。 (答えはこの下に) |
(難易度・・・) |
(問103-2) 先手の強引な攻めを巧みに凌ぎ、ここでははっきり後手優勢になった。今、▲4一角と王手飛車取りをかけられたところだが、これは予定の行動。次の後手の当然の一手は? |
(難易度・・・) |
(これより下に解答)
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(問103-1解答)「攻防の角打ち」 先週も攻防の角が出てきたが、ここでも△2六角と打つ手が攻防の一着で厳しい。▲4三銀と打つのは△3七角成と成るのが厳しく、後手の一手勝ち。本譜は▲4六銀と打って受けたが、ここで銀を手放すのでは、この前の攻めが成功したとは言い難く、後手優勢のまま終盤へ入った。 |
(問103-2解答)「相手の駒に当てて受ける」 王手なので逃げるか合駒をするしかないが、こういう場面(大駒で王手されたような場面)では、その大駒に当てて受けられるならほとんどの場合そうした方が良い。実戦も△3二銀が絶対の一手で、勝ちを宣言した一手。 ▲5二角成と飛車を取るのでは△同金で全然寄り付かなくなるので、本譜は▲3四歩と取り込んだが、腰を落として読み切り、△同金▲4三歩成に△4八馬から以下いくばくもなく投了となった。 |
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