第119問(2007年10月7日:久保八段-行方八段戦) |
(問119-1) 先手久保八段のゴキゲン中飛車に、右玉から向かい飛車に振って対抗した行方八段。中盤、後手が動いた瞬間に先手が切り返し戦いに入った。 そして今▲5四歩△同銀右に桂頭を狙って▲7五歩と突いたところ。ここではどのように応対したら良いか。行方八段の指した一手は? (答えはこの下に) |
(難易度・・・) |
(問119-2) 先手の攻めが決まったかと思われた局面から後手もギリギリで凌ぎ、先手玉に詰めろをかけた。そして今詰めろを消しつつ▲2二飛成と成り込んだところ。この手自体は詰めろでないため、実戦は△2五歩と詰めろをかけてしまったが、▲4七金と受けられ逆に窮した。 ここでは後手に、感想戦で行方八段が悔やんでいたうまい受けの一手があった。その手とは? |
(難易度・・・) |
(これより下に解答)
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(問119-1解答)「一番自然な同歩から読む」 歩を持っている為、△同歩と取るのは▲7四歩と打たれ怖いようだが、△6五桂と跳ねられるのでそれほど心配する必要はない。歩で桂がすぐに死ぬ時には、6三に金が上がったりして受ける手も読まなければならないが、その場合は▲7四歩と取り込まれ、形を乱されることを覚悟しなければならない。 この局面に限らず、歩を突かれた場合は、まず同歩から読み、それがまずい場合は、他の手段を考えることになる。 |
(問119-2解答)「飛車筋を変える手筋の歩」 ここで△8一歩と打つのが感想戦で話された手筋の一着。いきなり▲5二龍と切ってももちろん詰まないし、飛車を渡してしまうと先手玉に受けがなくなる。と言って▲8一同龍と取るのでは、大きな利かされで、後手玉を詰ますのに、一枚以上確実に違ってくる。 実戦は△2五歩が味の良い詰めろだったため、これを打ってしまったが、▲4七金とかわされ、その後の△8一歩には▲4八金と角の方を取られ、龍は取ったものの、▲5二龍から▲6二金で詰まされてしまった。 |
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