第131問(2008年1月6日:増田五段-中原十六世名人戦) |
(問131-1) 後手中原十六世名人の一手損角換わりに対し早繰り銀で対抗した先手の増田五段。細かい応酬で、後手はと金を、先手は固い囲いを主張し、どちらが良いのか難しい形勢が続いた。 そして今、▲8三銀と飛車取りに銀を打ったところ。後手の陣形は、飛車が入ると早い。ここで中原十六世名人の指した自然な一手は? (答えはこの下に) |
(難易度・・・) |
(問131-2) 難しい形勢のまま終盤に入り、今後手が△4六歩とと金作りを目指したところ。これは馬の利きではあるが、取ると8三の銀を取られてしまうので▲同馬とは指せない。 実戦は、▲9五歩と攻め合いに回ったが、ここではよく出る味良い受けの一手があった。解説でも、感想戦でも話されたその受けとは? |
(難易度・・・) |
(これより下に解答)
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(問131-1解答)「駒損しないように飛車を逃げる」 単純に銀で取られるのはダメということで、逃げる場所は二場所しかない。△6二飛は▲9一角成の後、攻めに使えれば香損してもということはあるが、攻めてもすぐに▲6四香と押さえられてしまうためうまくいかない。ここは△9三飛の一手で▲8二角成と成られても、そこで手抜きするのが普通だ。中級以上になれば、飛角は同じ価値であると考えて、▲9三馬からの交換を恐れる必要はなくなる。 |
(問131-2解答)「金駒、成駒をずらす手筋の歩」 ここでは▲4九歩とと金の頭に打つのが良く出る味良い受けの一手。△4七歩成ではと金を取って再度▲4九歩と打てるし、△5八銀は飛車を逃げておいてやはり手が戻る。△4七とと引かせれば、△4七歩成からのと金攻めがなくなり後手の攻めがかなり遅くなるという訳だ。 本譜は▲9五歩と攻め合ったため、△4七歩成から後手もやれる形になったが、巧みに後手玉を攻めた先手が、最後はもらった駒で即詰みに討ち取った。 |
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