第134問(2008年1月28日:深浦王位-渡辺竜王戦) |
(問134-1) 先手深浦王位のゴキゲン中飛車に、角道を止めてじっくり指そうとした後手の渡辺竜王。しかし、完全に囲われる前に先手が急戦を仕掛けて戦いが始まった。 そして今、▲7一角から▲4四角成〜▲2六馬と馬を引きつけたところ。次に▲4四歩のくさびを打ち込まれてはいけないので、何か受ける必要があるが、渡辺竜王はどのようにこの筋を防いだか。次の一手は? (答えはこの下に) |
(難易度・・・) |
(問134-2) 中盤から終盤と、一手指した方が良く見えるという熱戦が続いていたが、渡辺竜王の受けが勝り、少しずつ後手が残しているような戦況になった。 今、▲4四歩と銀頭に歩を叩いたところ。後手優勢を意識して、このような所ではどう指したら良いか。渡辺竜王が指した次の一手は? |
(難易度・・・) |
(これより下に解答)
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(問134-1解答)「中盤の手筋・・・馬を消す角の合わせ」 ここで△5三角と打ったのが、馬を盤上から消す手筋。普通は▲3六馬と馬を残すものだが、この場合は、一歩得プラス位の方が大きく後手十分。本譜は、▲同馬△同銀▲8三角から先手の猛攻が続き、馬を消したと言ってもギリギリの攻防が続いた。 |
(問134-2解答)「拠点を残さない受け方」 ここで渡辺竜王は△4四同銀右と歩を払った。普通は銀桂交換は銀を取る方が得で、局面によっては逃げる手も頻繁に出てくるが、この局面は取る一手とも言える。と言うのも、▲同桂なら△同馬と引く味が非常に良く、これは後手必勝だからだ。 本譜は▲6六香と打って、馬を引かせないで銀を取ろうとしたが、6五の銀を逃げずに△3五銀と出た手が攻防に利いた好手で、最後は粘る先手玉を即詰みに討ち取った。 |
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