第217問(2009年9月27日鈴木(大)八段-宮田五段戦) |
(問217-1) 先手鈴木八段の四間飛車に対し、後手の宮田五段は居飛車穴熊。本に書いてあるような基本的な形から振り飛車が動き戦いが始まった。 その後、角の逃げ場所がやや疑問で振り飛車の攻勢が続くことになったが、下図はその最初に攻め始めた局面で▲4五歩と突いたところ。ここで後手宮田五段の指した一手は? (答えはこの下に) |
(難易度・・・) |
(問217-2) 先手の好調な攻めが続いているが、後手も△5九龍と回り飛金両取りをかけ、攻めを催促。この手に▲1四歩△同銀▲1三歩△同桂を利かせて、さてここでどう指すかというところ。 ここでは、いろいろな手が考えられるがここで指された鈴木八段の三手一手の一手は?受けの手ばかりとは限らない。 |
(難易度・・・) |
(これより下に解答)
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(問217-1解答)「事前にかわす受け」 ▲4四歩と取り込まれ、必ず△3三金寄となるような局面においては、先に金をかわしておくのが良くある高等手筋。 △○○○▲4四歩△3三金寄と△3三金寄▲4四歩△○○○では、○○○の手が同じであれば同じ局面に戻ることになるが、先にかわしておく手は無駄にならないことが多い。たとえば、良く出る手筋としては、▲4八に金がいて、もしこの金頭を叩く手が厳しい場合、△3三金寄として▲4四歩に△4七歩という感じだ。 反撃を秘めた受けの手として記憶しておきたい。 |
(問217-2解答)「両取り逃げるべからず」 ここではいろいろな受けがありそうだ。たとえば、▲4八飛と回り、△5六龍と金を取られた瞬間に攻めかかる手。あるいは、▲3二とと金を取り、△同銀に▲5八金とこの両取りを受ける手。実は実戦もこのように進むのかと思い三手一組と書いたのだが、実際には▲3二と△同銀に▲4八香と打った。この手は、両取りをそのままに一気に寄せてしまおうとする強手。 実戦は以下△4四歩に▲同香△同金▲同角から一気に後手玉を寄せ切った。感想戦では、仕掛けの局面まで戻り、▲2四桂に角の逃げ場所が悪かった(△4二角ではなく△2四角なら難解)という結論であり、本譜は振り飛車の快勝譜になった。 |
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