第347問(2012年5月6日 千葉六段-鈴木(大)八段戦) |
(問347-1) 先手千葉六段、後手鈴木大介八段で戦型は居飛車穴熊対四間飛車。お互い組み合った後、先手の千葉六段が軽やかに歩を突き捨て仕掛けた。その攻めの軽さを後手が凌ぐという形で進行し、今△3八馬と飛車取りに馬を一つ進めたところ。ここで指された先手千葉六段の次の一手は? (答えはこの下に) |
(難易度・・・ |
(問347-2) 先手の攻め、後手の受けという戦いが続いているが、今△5八香に▲7九飛と貴重な先手を後手の鈴木八段が取ったところ。そこでこのような場面で指したい後手の次の一手は?五手先まで、あるいはその先まで考えた鈴木八段の構想とは? |
(難易度・・・ |
(これより下に解答)
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(問347-1解答)「終盤でも飛車が大切な場合」 ここで飛車を見捨てて▲7四歩で攻め切れれば良いが、さすがに駒不足。しかし終盤では、(自玉が固い場合)常に大駒を見捨てても攻めきれるか考えて見たい。ただここでは飛車を逃げるよりなく、実戦もじっと▲7九飛とここへ逃げて力を蓄えた。本譜はこの後、△7四歩▲同金△同銀▲同香と進み、先手の絡みつきに後手が凌げるかどうかという局面が続いた。 |
(問347-2解答)「玉の早逃げ八手の得」 相手に駒はなくても△7三歩は打っておきたい手。そして▲8四金にやはり△8三歩も(初心者にも)やはり打ってもらいたい。玉頭で、駒が入ると危険になる時は、未然にその危険を排除しておくのが自然な一着。 そして▲8五金に鈴木八段は△7二玉と早逃げ。さらに▲7四歩に△6三玉から△5四玉と一直線に入玉を目指した。 確かにこの陣形では、玉は7二や8二にいるより、5四から3筋にいる方が馬も厚く安全。 本譜は後手玉が安全になり必勝かと思われたが、先手も容易に腰を割らず駒が入るのを待ったが、慎重に攻めた後手が最後は184手までかかり先手玉を受けなしに追い込んだ。 |
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