第457問(2014年7月13日 豊島七段-北浜八段戦) |
(問457-1) 先手豊島七段、後手北浜八段で戦型は後手のゴキゲン中飛車。これに先手も後手も一歩も引かない超急戦の変化に飛び込んだ。 そして下図、△5七歩に▲4八金と寄った所でまだ35手しか進んでいないがすでに終盤戦。ここで後手北浜八段の指した一手は何か? (答えはこの下に) |
(難易度・・・ |
(問457-2) 下図は▲5二金△7二玉を決めた局面で、普通なら▲5一龍と取っておいて「さあ、先手玉が詰むかどうか?」と言った所だが、先手の豊島七段はそんな危険を冒さなかった。ここで指された先手の次の一手は? |
(難易度・・・ |
(これより下に解答)
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(問457-1解答)「玉の早逃げ-安定した位置」 ここでの実戦の一手は△7二玉。これは振り飛車党なら是非指しておきたい一手だ。但し局面があまりにも切羽詰まっている時は緩手になることもある。ここでも、感想戦によると△6七角と攻めの手を指していた方が良かったらしいが、多くの実戦では△7二玉のような手が疑問手になることは少ない。 本譜はここから先手が機敏に陣形をまとめ、さらに双方最強の手段で、一気に最終盤へ突入していった。 |
(問457-2解答)「玉の早逃げ-詰みそうから詰まないへ」 ここでの実戦はこれも「玉の早逃げ」の▲6八玉。実際は▲5一龍と詰めろをかけても先手玉に詰みはなかったようだが、△5八歩成▲同金△3九龍からかなり危ない橋を渡ることになる。 ▲6八玉とすれば、△5八歩成▲7七玉△8五桂▲8八玉で先手玉に詰めろが来なくなり、▲5一龍の局面は、絶対詰まない形になるという訳。 実戦は、結局△9四歩と受けることになったが、▲6一金と入られるとこれもまた詰めろ。こうした一手一手の攻めを後手は振りほどくことが出来ず、先手の勝利となった。 |
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