第466問(2014年9月14日 小林裕士七段-谷川九段戦) |
(問466-1) 先手小林七段、後手谷川九段で戦型は横歩取り△3三角戦法。お互い中住まいから中盤での折衝、そして一瞬のスキを突き後手の谷川九段が仕掛けた。 下図はその途中、今△3三角と自陣に角を据えたところ。この角は非常に厳しい。何もしなければ△6六角と銀を取られ▲同歩とは取り返せない。この筋の受け方は難しいが、ここで先手小林七段の指した次の一手は? (答えはこの下に) |
(難易度・・・ |
(問466-2) 一時は先手玉に決め手もあったかと思われたが攻めに疑問手も出て、いくぶん形勢も押し戻されている。そして下図、今▲7三歩と垂らした所で、もちろん▲7二歩成〜▲6二とまで進むとはっきり逆転。しかし、ここではピッタリな一着がある。後手谷川九段の指した次の一手は? |
(難易度・・・ |
(これより下に解答)
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(問466-1解答)「大駒は近づけて受けよ」 ここで先手の指した手は▲7六歩。これはまさに「大駒は近づけて受けよ」の格言通りの一着で、まず第一感で浮かぶようになりたい類の手だ。 感想戦では、平凡に△同角と取っておく方が、と言うような話も出たが、実戦は△8七歩成から切り込み、飛車を切る大技が飛び出した。そして一気に終局かと思われたが、チャンスを逃し、次の第2問のような局面に進んだ。 |
(問466-2解答)「飛車-と金そして角のライン」 ここでは、△5四角と一つ引くのがまさにピッタリな一着。龍がいてと金がいて、そのライン上に角を打つような手というのは、時々実戦でも現れる。▲7二歩成と成られはするが、▲6二とと取るとこれが王手でない限り、△8一角と龍を素抜けるという訳。なので、と金で駒を取る前に龍を動かす必要があり、一手余分にかかる。 しかもこの局面は、▲4五の桂取りにもなっている(龍桂取りでもある)のでなおさらピッタリと言える。 本譜、▲7二歩成△4五角に▲4六銀と角を追おうとしたが、その瞬間に△6九銀から光速の寄せが炸裂、最後はきれいな即詰みとなった。 |
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