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NHK杯に見る受けの手筋

(2017年2月20日出題)

第586問(2017年2月19日 久保九段-橋本八段戦)
(問586-1)
先手久保九段、後手橋本八段で出だしは先手中飛車対後手の三間飛車。その後、先手は玉を左に囲い居飛車穴熊、後手は四枚美濃にし局面は進んだ。戦いは、居飛車対振り飛車戦のように2〜4筋で起き、先手が押さえ込めるか、後手が飛車をさばけるかという戦いになった。下図は、成れる飛車を成らずに、▲2三歩と垂らし、と金攻めを見せた手に対し、一本△4六歩と突いて▲同銀と進んだ局面。攻めるなら△4七歩だが、▲2二歩成から▲3二とが厳しく、先手の方が早そうだ。そこでどうするか?後手橋本八段の指した一手は?巧みな手順でと金作りを防いだその方法を五手まで。

(答えはこの下に)
(難易度・・・


(問586-2)
中盤から終盤、優勢に局面を進めた先手だったが後手の勝負手に形勢は揺れ動いた。下図は後手玉がすぐに詰まない為、▲5七角と王手と金取りをかけ、と金を外して一手の余裕を得ようとしたところ。ここで後手はどう応対したか?後手橋本八段の次の一手は?

(難易度・・・


(これより下に解答)

(問586-1解答)「と金を作らせない手順」
持ち駒がないので、と金作りを阻止する手はないように見えたが、橋本八段は巧妙な手順でこのと金作りを受けた。それは、まず△2五歩と飛車頭をたたき、▲同飛に△1三桂と飛車取りに跳ねる。▲2四飛の一手にそこで△2一歩と受けるというもの。これなら▲2二歩成から飛車には成られるが、すぐにと金で攻められることはない。このような手順が実戦で出ることはあまりないが、なかなか玄妙な手順だった。

しかしこれでも先手有利な局面は続いた。それでも、容易に離されない粘り強い指し回しで戦いは玉頭方面に移り、形勢も混沌としていった。

(問586-2解答)「詰めろを続ける中合いの犠打」
単に逃げても局面は難しくはっきりはしていないが、▲6八角と龍取りにされながらと金を払われるのは痛そうに見える。そこで橋本八段は△6六桂とと金を外されても先手玉が詰むような犠打を放った。これに▲6八角は△8九龍からやさしい詰み。実戦、▲6六同角は仕方なく、これでタダでと金を外すことは出来なくなった(▲6六の角が▲8八に利いてくる為、▲6八銀とと金を外す手は生じる)。

本譜はこの後も、後手玉を捕まえられるかどうかの攻防が続き、最後は中段の玉をうまく逃げ切った後手橋本八段の逆転勝利で終局した。

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