第40問(2006年3月12日:丸山九段-羽生四冠戦) |
(問40-1) 後手羽生四冠のゴキゲン中飛車に、本家が丸山ワクチンで対抗、じっくりした駒組みが続いた。 その後、後手は左側を破り、先手は玉頭に襲いかかる展開に。感想戦で羽生四冠も話していたが、ここでは先手の駒が厚く、後手が受けきるのは容易ではないようだ。しかし、▲8五歩に対し、もっとも粘れる形で受けるにはどうしたら良いか。時々出る手筋でもあるので覚えておくと応用が利くだろう。 (答えはこの下に) |
(難易度・・・) |
(問40-2) 離されないようにギリギリで凌いでいるが、依然先手が攻勢を取っている。今、▲8五銀と次に▲7四銀を見て進出したところ。もちろん ▲7四銀をこのままの形で実現させてしまってはダメなので、何か受ける一手だが、ここを受けるための最も味良い一手とは? 悪いながらも最善に頑張りたい。 |
(難易度・・・) |
(これより下に解答)
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(問40-1解答)「(桂で取って)先に桂を捨てる」 △8五同歩は▲8四歩△9二銀と利かされた後、▲8五桂と幸便にさばかれてしまう。こういう場合は、先に桂で取り、▲同桂なら△同歩と取らずに、8四の空間を開けないのが手筋。もちろん、桂損は痛いのだが、それ以上に8四歩を入れられるのは厳しいという訳だ。 こうした先に桂で取るのは、他に端攻め(▲9八歩と△9六歩となっていて△9七に打ち込んで来たような場合)に出る。つまり▲9七同歩と取る前に▲9七同桂と取る方が後の攻めが受け止めやすくなる場合が多い。 |
(問40-2解答)「桂頭の銀、定跡なり」 ここでも、「桂頭の銀、定跡なり」は当てはまる。 特にこの場合は、6四の空間も空くので逃げ道が広がり味良い一手となっている。とは言え、すでにここでは先手必勝で、▲7四桂から△6四玉の後▲6二桂成と包囲網を狭めて、さらに最後は自陣に駒を入れる手堅い一着で丸山九段が決勝進出を決めた。 |
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