第42問(2006年4月2日:山本五段-宮田五段戦) |
(問42-1) 新年度一回戦一局目の対局。先手山本五段対宮田五段で始まった。 その本局は、山本五段の居飛車穴熊に対し、宮田五段は端の位を取り、向かい飛車に振った。今、△2四歩▲同歩△同角と居飛車の駒組みがまだ不備なのをついて少し動いたところ。 アマチュアの実戦にも良く出てきそうな局面で、先手が気をつけなければいけないことは?ここでは、その筋を受ける為にいくつかの方法があるが、もっとも自然な一手とは? (答えはこの下に) |
(難易度・・・) |
(問42-2) 中盤で後手の疑問手を玉頭方面に味を付けることで的確にとがめた山本五段。すでに後手がまとめるのは容易でなくなっている局面。やむを得ない△2六歩だが、当然次の△2七歩成をくらってはたまらない。 ここで受ける為の当然の手筋とは? |
(難易度・・・) |
(これより下に解答)
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(問42-1解答)「素抜きを防いで穴熊完成」 後手から次に△7九角成と切り込まれてはたまらない(▲同金なら△2八飛成、▲2二飛成なら△6九馬)。この筋を受けるにはいろいろあるが、ここでは穴熊を完成させつつ銀をかわす▲8八銀が味良い一手。 飛車同士が向かい合い、間に角がいる局面というのは時々出現するが、常に王手で抜かれる手に気をつけなければならない。銀のかわしの他に、角道が開いていれば、▲4六歩という手も良く出る一手。他にやや消極的だが、収めたり後の狙いがあれば▲2五歩と打ってしまう手もある(本局ものちに打った)。 |
(問42-2解答)「飛頭に叩く手筋」 ここは開いた所に歩を打つ▲2五歩がこの一手でありこれで先手良し。△同飛には▲3七桂の両取りがあるので、実戦は△3四飛と寄ったが、▲2六飛と歩を払い先手好調。 この後、数手指したが、まとめようのなかった後手が中盤ながら早い投了となった。 |
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