第95問(2007年4月22日:糸谷四段-佐々木五段戦) |
(問95-1) 先手糸谷四段の居飛車に後手佐々木五段の四間飛車で始まった本局は、先手のやや不自然な駒組みを後手が的確にとがめ、飛車をさばいて有利に進めた。 しかし先手も巧みに反撃し、再び飛車の取り合いになり、今後手が△3九飛と打ち込んだところ。後手は次に桂を取り、△6四桂が非常に厳しい。そこで、ここで指された「普通は好手にならない」糸谷四段の受けの勝負手は? (答えはこの下に) |
(難易度・・・) |
(問95-2) 悪いながらも頑強に凌ぎ容易に決め手を与えないまま局面は中盤から終盤へ入った。そして打たされた感のある4八の銀だったが、今じっと△5七銀成と活用することが出来、龍との連係で先手玉に迫ろうとしているところ。 ここでさらに辛抱強く後手の手を遅らせる為に指された先手の受けの一手は? |
(難易度・・・) |
(これより下に解答)
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(問95-1解答)「桂を守る自陣飛車」 ここで糸谷四段は▲2八飛車と打って桂を守った。普通は飛車は敵陣に打ち込むものでここには打ちたくないのだが、△2九飛成から△6四桂がとにかく厳しい。そしてそれより早い手がないため、やむを得ない受けとして自陣飛車を打ち、相手の攻めを遅らせてチャンスを待った。 |
(問95-2解答)「受けの常用、下段の歩」 ここで糸谷四段は▲5九歩と打って龍の横利きを止めた。△同龍なら▲6五桂が龍に当たる為、先手で桂を跳ねられることになる。 実戦は、△6九金と張り付き、それに対しても▲6五桂と跳ね5九歩に馬のひもを付けた。これだけ辛抱されると後手からの早い攻めもなくなり、一旦△5二金左。その後△4六歩からと金を作る攻めを見せられたため、先手も反撃したが届かず、最後は先手玉が受けなしになり、後手玉は詰まなかった。 |
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