第146問(2008年4月27日:村山五段-金井四段戦) |
(問146-1) 先手村山五段、後手金井四段で始まった本局は、角換わり腰掛け銀になり、最も基本的な定跡形とは言え、ものすごい勢いで中盤戦まで進んでいった。 そして優劣不明のまま終盤に入り、今▲6三馬の飛車取りに△6九銀とかけたところ。ここで村山五段が指した受けの一手は? (答えはこの下に) |
(難易度・・・) |
(問146-2) 後手の△6一飛から△5一飛が落ち着いた好手で、僅かながら先手の攻めを余しに行った。 今、▲4一銀と打ち、次に▲3二銀成を見たところ。先手玉に詰めろがかかれば良いが、それは無理なのでここでは受ける一手。後手金井四段はどのように受けたか? |
(難易度・・・) |
(これより下に解答)
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(問146-1解答)「外堀でさえぎる受け」 銀の割り打ちの場合、▲6八金右とタダで取られる金を逃げるのが普通だが、この場合は、持ち駒が変わり薄くされるだけ損になる。ここでは、受けるなら▲5九金打と受ける手が固い。 この▲5九金打のような手が疑問手になることは比較的少ないが、ここでは△6九銀が詰めろでなかった為、▲8一馬と飛車を取る手が成立したようだ。感想戦で話された手順は、▲8一馬△7八銀成▲同玉△8九角▲8八玉△7九飛成▲9七玉となり、もし△7七龍と取れば、▲2一金から後手玉が詰む。 本譜は△7八銀成▲同玉に△6一飛として先手の攻めが逆に薄くなった。 |
(問146-2解答)「相手の駒に当てる受け」 本来、玉を守る金としては、できるだけ近くに置いた方が良いので、△2一金と受ける手が目に付く。しかし、局面によっては、逆に狭くなるとも言える訳で、この場合は4一の銀に当てていつでも取れるように受けておきたい。 そこで実戦は△3一金とこちらに打ったがこの方がかなり働いていると言える。 この後本譜は、▲3三歩成と成り捨て、▲3二歩を打つために一旦▲8五銀と一歩を手にしたが、△4七成桂が間に合い、先手の攻めを完全に受け止めて熱戦に終止符を打った。 |
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