第209問(2009年7月26日宮田五段-橋本七段戦) |
(問209-1) 先手の宮田五段が初手▲5六歩から中飛車に振り5筋の位を取ると、後手の橋本七段は三間に飛車を振り手将棋模様となった。 その後、先手の玉頭の厚みに後手が反発するという形で戦いに入ったこの将棋は、二転三転の大熱戦へと発展。下図は、まとめづらかった先手の陣形をうまく立て直し▲3五銀と味良く出て先手が指しやすくなったところ。 ここで後手橋本七段の指した一手は? (答えはこの下に) |
(難易度・・・) |
(問209-2) 先手が指しやすかった局面から後手が猛追。銀をさばいて先手玉に寄りつけそうな局面になった。飛車は押さえ込まれているものの△3六銀と進出し、先手玉は相当危ない形だ。 ここで先手宮田五段の指した一手は? |
(難易度・・・) |
(これより下に解答)
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(問209-1解答)「一旦は辛抱して次の手に期待」 ここで後手橋本七段の指した手は平凡な△4四歩の受け。本来は攻めたい所ではあるが、次の▲4一歩成が猛烈に厳しく歩を成られると将棋は終わってしまう。 そこで平凡ながらもじっと歩を受けて手を渡した。この手に▲同銀からさばいてくれるのは後手大歓迎だし、これで一旦辛抱し、次の△5六歩から桂を足して攻める手に期待することになる。 |
(問209-2解答)「ここでも”玉の早逃げ八手の得”」 この局面、先手玉は7八あたりにいる方がはるかに安全で、何とか4筋から左辺へ逃げ込みたい。3八にいれば間違いなく▲4八玉とするところで、2八玉を▲3八玉とするのはまだ危険地帯から抜け出していない。しかし後手としても攻める手の組み合わせは非常に難しく、難解な終盤の攻防が続いた。 本譜はこの後△4六歩から手筋で攻めたが、4八、5九と逃がすことになってしまった。そして、6筋まで逃げた先手は、受けを見ながらの龍切りで最後は相手の駒を素抜いて玉を万全にして勝利した。 |
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