第423問(2013年11月10日 三浦九段-阿久津七段戦) |
(問423-1) 先手三浦九段、後手阿久津七段で戦型は横歩取り。序盤先手の▲5八玉、後手の△8二飛から一気に構想力を問われる難しい中盤戦へ突入した。そして下図、▲2六飛に△2四金と上がった手に▲7四歩と仕掛けたところ。△同歩はもちろん▲5五角でまずい。この筋の受け方はいろいろあるが、ここではどのように受けるのが良いか。後手阿久津七段の指した一手は?ここはこのように受けたいという第一感の手でもある。 (答えはこの下に) |
(難易度・・・ |
(問423-2) 後手のバラバラな陣形を見て、三浦九段は飛車を切る強襲に出た。下図は先手が寄せきれるか、後手の凌ぎ筋があるかという局面。今▲6一馬と入ったところで、次に▲7一馬△9二玉と端に追いやられては後手の勝ちがなくなる。ここで後手阿久津七段の指した一手は? |
(難易度・・・ |
(これより下に解答)
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(問423-1解答)「手に乗って駒を前戦に」 ここは壁銀も解消できる△8二銀が味の良い手だ。▲7三歩成△同銀となればいわゆるゼロ手で銀を7三まで持っていったことになる。もちろん先手はその後に攻め筋があるから指した訳で、▲7四歩△6四銀となった局面の評価はプロ棋士でも難しそうだ。(感想戦では)後手の阿久津七段もそれほど悪いと言う感じはなかった。 実際、相手の手に乗って駒を中央へ繰り出せるならあまり悪くないと考えるのが普通で、問題はこの後にあったのかもしれない。 |
(問423-2解答)「上部脱出を図る」 「玉は下段に落とせ」と言われるように、玉を寄せる場合は、下段に落としたり端に追い込んだりするのが正しい。つまり逆に言えば、玉を逃がすならとにかく上部への脱出を考えるべきで、ここでも▲7四の歩を取るのが第一感だ。但し、この歩は両方の駒で取れるので、どちらで取った方が良いかは難しい。それはその時々の状況により、常に読みの世界になる(ここで△7四銀と銀で取るのは、▲7五歩が手筋で早く寄ってしまう)。 本譜の後手玉は中央へ脱出してかなり粘れた。しかし少しゆるめて、取った桂を銀に昇格させたのが好手で、最後は王手飛車もかけて後手玉を寄せ切ることに成功した。 |
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