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NHK杯に見る受けの手筋

(2015年4月20日出題)

第495問(2015年4月19日 澤田六段-高野六段戦)
(問495-1)
先手澤田六段、後手高野六段で戦型は角換わり腰掛け銀。最新の定跡形から角換わり特有の細かい折衝が続いた後、先手が▲4六角の好打を放つと後手の玉頭に襲いかかった。そして下図、今△2七歩と一回叩いて▲同飛と払ったところ。ここで後手の指した一手は何か?まず先手からの攻めがどのようなものであるかが分からなければならない。そうすれば次の一手はほぼ必然の一着となる。

(答えはこの下に)
(難易度・・・



(問495-2)
先手が角損の攻めを敢行。飛車成りは大きな手だが、桂一枚なので攻めもギリギリだ。ここで後手の指した手は、当然に見えたが、感想戦によると敗着に近い一手になってしまったらしい。その感想戦で話されたここでの受けは?粘りある手とは何か?

(難易度・・・


(これより下に解答)

(問495-1解答)「角道を止める一手」
ここで何もしないと▲1三桂成が激痛。あっという間に後手玉は寄せられてしまう。なのでここでは△3五歩と角道を止める一手。本譜、▲同角△同銀▲1三桂成の強襲は見えても、ここでは止めるしかない。その強襲が成立するかどうかは次の問題。


(問495-2解答)「終盤の受けは正確な読みで」
問題図で本譜は△2二角と打ち、▲3五歩に△3一金と龍を捕獲しに行った。しかしそれでは▲3一同龍から▲3四金と絡まれこれをふりほどくことが出来なくなってしまった。
感想戦で話された手、また解説でも言っていたのは△3六銀と銀を助けながら桂取りを受ける手。一見するといかにも不安定で、たとえば(感想戦でも指された)▲4七金のような手で窮しそうだが、△1二角▲1一龍△3三角と龍に当てて、先手先手で受けると先手の攻めも細いだけに大変な勝負だったようだ。

本譜は龍を取ったものの、金銀桂の攻めがほどけず、後手玉に必死がかかってしまった。
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