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実戦の詰み手筋35

これは、過去に私が作成し販売していた「実戦の詰み手筋50」の中から特に使われる35個の詰め手筋と考え方をまとめたものです。(2023年5月にリニューアルしました:古いテキストはこちらです)
下記動画では、この部分図を例題として、主要参考動画と合わせ解説していますのでご覧下さい。
なお、動画の解説中にある「テキスト」とはこのページのことです。

https://youtu.be/xTVn7BeMcXY

ここで使用している問題は、実戦と同じく駒が余って詰む事もあります。それ以外は詰将棋のルールと同じで玉方の持ち駒は残り全部とし合駒として使えます。余詰め(いく通りもの詰め方)はありませんので解答は駒が余っても最も長い手順を答えて下さい。

※ここの手筋の名称は勝手に付けているものです。そこで前もって下記にその内容を大きく三つに分けてお断りしておきます。

(1)将棋用語として認知されているもの
「精算」「数の攻め」「歩頭桂」「送りの手筋」「封鎖」「腹飛車」「一間龍」「二枚飛車」「つるし桂」「つなぎ桂」「じゃま駒消去」「短打の香」「逆王手」「打ち歩詰打開・回避」「追い詰め」

(2)普段から使われている訳ではないけれど、聞けば分かる一般用語
「引き寄せ」「釣り出し」「風穴を開ける」「呼び込み」「各種連携手筋」「自玉桂」「利き筋変え」「敵駒移動」「先呼び込み」「金代わり二枚銀」「金代わり銀香編」「大駒先切り」「不要な駒」

(3)完全な造語で一般には使われていない言葉
「魚雷金」
※「自玉桂」と「金代わり」という言葉は(2)に入れましたが、それほど一般的とは言えないかもしれません。

第1章 詰ますための3つの基本常識

(1)大駒を切る攻め/(2)精算の読み/(3)数の攻め

第2章 頻出する7つの基本詰め手筋

(4)玉引き寄せの手筋/(5)玉釣り出しの手筋/(6)風穴を開ける手筋1(歩頭桂)/(7)風穴を開ける手筋2(その他)/(8)送りの手筋1(横送り)/(9)送りの手筋2(縦送り)/(10)封鎖の手筋

第3章 駒の連携手筋を覚える(6つの手筋)

(11)角銀連携手筋/(12)金銀連携手筋/(13)飛金連携手筋1(腹飛車)/(14)飛金連携手筋2(呼び込み)/(15)魚雷金1(一段金)/(16)魚雷金2(二段金)

第4章 詰みに役立つ駒の働きを覚える(7つの手筋)

(17)一間龍の手筋/(18)二枚飛車の手筋/(19)つるし桂(つなぎ桂)の手筋/(20)自玉桂の手筋/(21)利き筋変えの手筋1(金頭桂)/(22)利き筋変えの手筋2(その他)/(23)敵駒移動

第5章 知っていると得をする詰み手筋(7つの手筋)

(24)先呼び込みの手筋1(大駒編)/(25)先呼び込みの手筋2(その他)/(26)じゃま駒消去/(27)金代わり二枚銀/(28)逃げ道に大駒/(29)大駒先切りの筋/(30)短打の香

第6章 実戦のみに現れる特殊な詰みの考え方(5項目)

(31)逆王手の筋/(32)不要な駒/(33)打ち歩詰打開・回避方法/(34)合駒関係パターン/(35)追い詰めパターン


第1章 詰ますための3つの基本常識

(1)大駒を切る攻め
主要参考動画
一ケタの実戦の詰み第183問
その他の参考動画(一ケタの実戦の詰み)
第191問」「第177問」「第158問」「第137問」「第30問」「第2問

※この第1章にある最初の3つは「手筋」と呼ぶようなものではなく、そのため、「3つの基本常識」としています。
それでも、この(1)の「大駒を切る」攻めは詰ます時に非常に多く出現し、動画内では特に手筋として紹介してはいません。
(2)精算の読み
主要参考動画
一ケタの実戦の詰み第111問
その他の参考動画(一ケタの実戦の詰み)
第32問」「第27問」「第14問


※「精算」も手筋ではありませんが、通常の指し将棋に出てくる基本的な考え方。詰ます時にも、相手の駒を減らすという意味で頻繁に出てきます。しかし特に手筋という訳ではないので、問題として取り上げることは少ないです。
(3)数の攻め
主要参考動画
一ケタの実戦の詰み第196問
その他の参考動画(一ケタの実戦の詰み)
第148問」「第41問」(変化)「第7問

※「数の攻め」も手筋ではありませんが、将棋の基本的な考え方であり攻めの基本とも言えます。
特に手筋ではないため、問題としてはあまり取り上げていませんが、実戦では多く出てきます。

第2章 頻出する7つの基本詰め手筋

(4)玉引き寄せの手筋
主要参考動画
一ケタの実戦の詰み第160問
その他の参考動画(一ケタの実戦の詰み)
第200問」「第181問」「第154問」「第142問」「第131問」「第123問」「第108問」「第104問」「第45問」「第36問」「第34問」「第31問」「第29問」「第28問」「第21問」「第14問」「第11問」「第4問

※詰める時の手筋の中でも最も多く出てくる筋と言えます。
(5)玉釣り出しの手筋
主要参考動画
一ケタの実戦の詰み第193問
その他の参考動画(一ケタの実戦の詰み)
第192問」「第186問」「第164問」「第126問」「第29問」「第25問」「第23問」「第18問」「第16問」「第5問

※上記「引き寄せの手筋」の縦バージョンです。
(6)風穴を開ける手筋1(歩頭桂)
主要参考動画
一ケタの実戦の詰み第170問
その他の参考動画(一ケタの実戦の詰み)
第185問」「第136問」「第127問」「第40問」「第36問」「第24問」「第6問」「第3問

※代表的な詰手筋3つと言ったら、この歩頭桂、とこの後の送りの手筋に封鎖でしょう。
歩頭桂が一目で見えるようになると勝率は格段に上がります。
(7)風穴を開ける手筋2(その他)
主要参考動画
一ケタの実戦の詰み第182問
その他の参考動画(一ケタの実戦の詰み)
第155問」「第138問」「第115問」「第38問」 「第27問」 「第8問

※歩頭桂以外で、駒の打ち場所を作る捨て駒の手筋です。これも実戦では良く出てきます。
(8)送りの手筋1(横送り)
主要参考参考動画
一ケタの実戦の詰み第114問
その他の参考動画(一ケタの実戦の詰み)
第175問」「第159問」「第146問」「第24問」「第10問

※有名な手筋のうちの一つ。実戦でもすぐに見えるようになりたいものです。
(9)送りの手筋2(縦送り)
参考動画
一ケタの実戦の詰み第121問
その他の参考動画(一ケタの実戦の詰み)
第189問」「第176問」「第145問」「第44問

※送りの手筋というと通常は(8)のような横に送る。その縦バージョンですが実戦に出ることはそれほど多くはありません。
第44問は珍しい二回に渡る縦バージョンの送りの手筋。
(10)封鎖の手筋
参考動画
一ケタの実戦の詰み第140問
その他の参考動画(一ケタの実戦の詰み)
第200問」「第167問」「第132問」「第116問」「第30問」「第17問」「第4問」「第1問

※歩頭桂、送りと共にまさに「手筋」とも呼ぶべき三つ目がこの封鎖。特に良く出るのが、左の例題のような隅での封鎖です。

第3章 駒の連携手筋を覚える(6つの手筋)

(11)角銀連携手筋
主要参考動画
一ケタの実戦の詰み第180問
その他の参考動画
第179問」「第11問」「第3問」「有段者向け第3問

※例題のような形で、持ち駒が銀であったり金であったりします。また、角が四段目以降にいて、銀や金を打つ形もあり、それは動画内での解説と「一ケタの実戦の詰み第11問」のおまけの問題で。
(12)金銀連携手筋
参考動画
一ケタの実戦の詰み第125問
その他の参考動画
第162問」(銀の代わりに角)「第2問

※駒はもっと入り組んでいますが、このような局面でなんど▲3二金と打ってしまっているのを見たことでしょう。
(13)飛金連携手筋1(腹飛車)
参考動画
一ケタの実戦の詰み第151問
その他の参考動画
第117問」 「第47問

※持ち駒が飛車と金駒二枚の時に出てくる手筋です。
(14)飛金連携手筋2(呼び込み)
主要参考動画
一ケタの実戦の詰み第153問
その他の参考動画(一ケタの実戦の詰み)
第188問」「第133問」「第122問」「第106問」「第22問」「第50問」「第38問」「第20問」「第15問」「第9問

※例題の初手は「風穴を開ける手筋(その他)」です。斜め駒がないからとあきらめてしまってはいけません。
(15)魚雷金1(一段金)
主要参考動画
高段者向け第62問
その他の参考動画
一ケタの実戦の詰み第190問」(三段目を動く)
有段者向け第1問」(一段金と二段金を合わせて解説)
有段者向け第15問
※最初は「有段者向け」でしたが、途中から「高段者向け」に名称変更しています。

※この例題は最もシンプルな形。
(16)魚雷金2(二段金)
参考動画
(一段金の欄参照)

※こちらの例題もシンプルな形。やや複雑で実戦にも出る形は上記動画で。

第4章 詰みに役立つ駒の働きを覚える(7つの手筋)

(17)一間龍の手筋
主要参考動画
一ケタの実戦の詰み第194問
その他の参考動画
第173問」「第130問」「第129問」「第24問」 「第18問
有段者向け第7問

※一間龍は「送りの手筋」や「二枚飛車の手筋」と合わさっていることが多いです。
(18)二枚飛車の手筋
主要参考動画
一ケタの実戦の詰み第168問
その他の参考動画(一ケタの実戦の詰み)
第39問」 「第35問

※二枚飛車で追い回して詰むこともありますが、手筋と言えばこの形になります。
(19)つるし桂(つなぎ桂)の手筋
主要参考動画
一ケタの実戦の詰み187問」応用から
その他の参考動画(一ケタの実戦の詰み)
第178問」「第118問」「第26問」「第23問」「第12問

※詰まないと思われるような形から詰んでしまうのが桂という駒の特性です。
(20)自玉桂の手筋
主要参考動画
一ケタの実戦の詰み第198問」おまけの類型問題から
その他の参考動画
一ケタの実戦の詰み第13問
有段者向け第17問」と「有段者向け第8問

※手筋というようなものではありませんが、▲2九あるいは▲8九の桂が最後に役に立って詰むことは意外に多いです。
(21)利き筋変えの手筋1(金頭桂)
主要参考動画
一ケタの実戦の詰み第105問
その他の参考動画(一ケタの実戦の詰み)
第42問」 「第34問

※詰将棋にも良く使われる金頭桂。例題はそのもっともシンプルな形です。
(22)利き筋変えの手筋2(その他)
主要参考動画
一ケタの実戦の詰み第141問」銀の利き筋変え
その他の参考動画(一ケタの実戦の詰み)
第19問」飛車の利き筋変え
第37問」角の利き筋変え(変化)
第10問」「第41問」香の利き筋変え
有段者向け第17問」の最初の一手(飛車の利き筋変え)

※金頭桂以外の形をまとめてその他としてあります。例題は銀の利き筋変え。他に駒ごとにあります。
(23)敵駒移動
主要参考動画
一ケタの実戦の詰み第144問
その他の参考動画(一ケタの実戦の詰み)
第48問」 「第45問

※元々は「敵駒移動」の手筋の他、飛金連携手筋3としての「敵駒移動」もあったのですが、飛金連携はこちらに含めました。

第5章 知っていると得する詰み手筋(7つの手筋)

(24)先呼び込みの手筋1(大駒編)
参考動画
一ケタの実戦の詰み第156問
その他の参考動画(一ケタの実戦の詰み)
第150問」「第113問」「第19問」は応用問題

※例題は飛車の場合、参考動画は角の場合。
(25)先呼び込みの手筋2(その他)
主要参考動画
一ケタの実戦の詰み第101問
その他の参考動画
第51問」「第43問

※例題は金歩連携の場合で、「第51問」はそれをさらに詳しく解説しています。
(26)じゃま駒消去
主要参考動画
一ケタの実戦の詰み165問
その他の参考動画(一ケタの実戦の詰み)
第171問」「第149問」「第109問」「第37問」「第13問」「第7問

※じゃま駒消去は実戦より詰将棋で使われる手筋。例題は有名な古典詰将棋で、初心者向けの詰将棋として良く紹介されます。
(27)金代わり二枚銀
参考動画
有段者向け第14問

※手筋の性質上、短くしてもどうしてもやや難しくなってしまいます。
(28)逃げ道に大駒(この項目だけ変更、新しく新設しました)
主要参考動画
一ケタの実戦の詰み第144問
その他の参考動画(一ケタの実戦の詰み)
第159問」(変化に出現)

(29)大駒先切りの筋
主要参考動画
一ケタの実戦の詰み第120問」おまけ問題から
その他の参考動画
有段者向け第13問

※有段者なら知っていなければならない筋です。
(30)短打の香
主要参考動画
一ケタの実戦の詰み第161問
その他の参考動画(一ケタの実戦の詰み)
第112問」「第49問

※詰将棋には良く使われるけれども、実戦にはほとんど出てきません。ただ知っていることは無駄にはなりません。

第6章 実戦のみに現れる特殊な詰みの考え方(5項目)

(31)逆王手の筋
主要参考動画
一ケタの実戦の詰み第84問
その他の参考動画
有段者向け第11問

※詰将棋の双玉問題とは違いますが、実戦ゆえに注意しなければならない筋です。
(32)不要な駒
主要参考動画
一ケタの実戦の詰み第157問
その他の参考動画
有段者向け第3問

※実戦ゆえに持ち駒や盤上に不要な駒があります。しかもその駒があるが為に難しくなるということがまれに生じます。
(33)打ち歩詰打開・回避方法
主要参考動画
一ケタの実戦の詰み第128問

その他の参考動画
第124問」「第103問」「第46問
回避問題として、「有段者向け第15問」のおまけ問題
有段者向け第5問

※打ち歩打開は良く詰将棋で使われますが、実戦にも時々出現します。
打ち歩詰の局面から詰むようにするのを打ち歩詰打開、打ち歩詰にならないように別の手段を取るのを打ち歩詰回避と呼んでいます。
(34)合駒関係パターン
主要参考動画
一ケタの実戦の詰み第199問
その他の参考動画(一ケタの実戦の詰み)
第139問」「第37問
有段者向け第12問

※詰将棋では残りの持ち駒はすべて合駒に出来ますが、実戦では、相手の持ち駒により詰んだり詰まなかったりします。
ここでの例題のみ、後手の持ち駒を限定しています。
また、参考動画は少ないですが、実際には後手の持ち駒が詰みに関係しているものはもっとたくさんあります。
(35)追い詰めパターン
参考動画はありません

※実は実戦では頻繁に出ますが、手筋ではないので問題として取り上げることはほとんどありません。ただ、一応知っておいて欲しいということです。

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