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NHK杯に見る受けの手筋

(2021年1月18日出題)

第783問(2021年1月17日 佐藤天彦九段-行方九段戦)
(問783-1)
先手佐藤九段、後手行方九段で戦型は先手の中飛車対後手の居飛車。後手が角道を開けないまま超速のように銀を繰り出して来た手に早めに▲6五歩と反発し、一歩を犠牲に後手の銀をそっぽへ追いやった。そのため少し先手の方が指しやすそうに見えたが、中盤から△4五歩と後手が仕掛けると逆に後手有利に。しかしそこからは簡単には終わらず長い終盤戦が繰り広げられた。下図は97手目、▲5二とと、と金を引いたところ。下図はほぼ二択なのでその比較をして次の手を選ぶことになる。ここで指された次の三手は?
(答えはこの下に)
(難易度・・・


(問783-2)
双方共に頑強に受け長い終盤戦が続いた。下図は△5九飛と銀取りに下ろししかもこの銀の処置が難しく後手が良さそうに見える。こうした最終盤ではどのように勝負手を繰り出すか?ここで指された先手の次の一手は何か?
(難易度・・・


(これより下に解答)

(問783-1解答)「先手を取りながら自陣を強化」
このまま▲5三とと取られては終わってしまうので、△4三金と寄るか本譜のように△5二金とと金を払い、▲同馬に△4一金打としっかり金を埋めるのが良いか考える。△4三金なら▲4二と△同金で相手に渡るのは銀だが先手を取れていないので、やはり終盤では実戦のように受ける方が優る。

本譜は▲5三馬の辛抱に、△1六歩と端を取り込み後手の攻勢は続いたが、先手も受けに金を投入すると、形勢差があまり動かず終盤戦を戦っているのが第2問である。

(問783-2解答)「相手にプレッシャーを与える攻防の角」
ここで▲8五角と打ったのが▲4一角成を見ながら▲5八銀を守った攻防の角だ。駒がたくさん入れば▲4一角成から詰み筋もあり後手も油断はできない。この後、△4六桂には▲4七銀引△5八桂成▲同銀と辛抱。

本譜は、この後も50手近くある。お互いがさらに金を自陣にいれ容易に土俵を割らない激戦が続いた。しかし、最後は先手玉を詰めに行った後手が詰ませられず、先手の攻め駒を外すことには成功したが入玉され投了、先手佐藤九段の勝利となった。

なお、終盤詰めに行った局面から詰むように作成したので、「今日の実戦の詰み」もどうぞ。
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