将棋を指していれば、数手後の状況を考え、その局面はどちらが良いのか考える必要が出て来る。ところが、場面場面で、どちらが有利なのか、その見方を解説した本と言うのは意外に少ないのが現状で、私の知る限り、「これで簡単形勢判断」と「これにて良し?」という本しかない。
そこで、ここでは、私がよく将棋センターで、人の将棋を見て、その途中の場面でどちらが良いのか、その時どう判断しているのかを説明していこうと思う。
なお、対象は、考え方なので、初級者から有段者(二段位)まで幅広い棋力の人を念頭において話しを進めていく予定だ(文中の段級位は将棋センターのもの)。
目次 | |
(1) | 形勢判断の基本要素 |
(2) | 駒割りとは(駒の価値) |
(3) | 駒割りとは(駒の損得勘定) |
(4) | 駒割りとは(上級者以上の方へ) |
(5) | 駒の働きと遊び駒 |
(6) | 玉の固さと手番 |
(7) | 総合的な形勢判断の仕方 |